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第86回 天皇杯全日本サッカー選手権大会

06.12.29  15:00キックオフ 国立競技場
浦和レッズ 対 鹿島アントラーズ

浦和レッズ

2

1-0

1

鹿島アントラーズ

1-1
40分 小野 伸二
82分 ポンテ
  69分 岩政 大樹

試合の詳細情報はこちらのメニューよりご覧ください。

浦和が競り勝ち、大会2連覇へ王手

 第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会の準決勝2試合が29日、それぞれ国立競技場、エコパスタジアムで行われ、浦和レッズおよびガンバ大阪がそれぞれ、決勝へ駒を進めました。

 2006年シーズンNo.1のサッカーチームを決める天皇杯全日本サッカー選手権大会も、いよいよ大詰め。この日、国立競技場では準決勝が行われ、大会2連覇を狙う浦和レッズとJクラブ初の10冠を目指す鹿島アントラーズが激突した。試合は寒い冬空の下で開催されたが、それを吹き飛ばすかのように内容そのものはヒートアップし、熾烈な展開となった。

 浦和は今シーズンJリーグ得点王のワシントンやMVPの闘莉王など主力選手を欠いたものの、小野、鈴木、ポンテら高いポテンシャルを秘めた選手が先発メンバーに名を連ねた。一方の鹿島は、アウトゥオリ監督の辞任、そして長い間クラブを支えてきた本田の引退に花を添えるべく、野沢や本山、柳沢らに加え、田代や中後などのフレッシュなメンバーが、リーグ王者を迎え撃った。

 試合は序盤からスピーディーな展開で一進一退の攻防を見せた。浦和は、普段は三都主の控えに甘んじていた相馬が水を得た魚のように左サイドで縦横無尽にプレーし、ポンテとともに何度もチャンスメイクに貢献した。鹿島は、トップ下の本山とサイドの野沢から相手DFの裏を狙ったパスが何度も供給され、浦和DF陣を再三脅かす。攻守の切り替えが速く、35,782人の観衆を飽きさせない内容だったが、先に歓声を上げたのは浦和サポーターだった。ケガから復調した小野が40分に先制点を挙げる。素早いカウンターから、ポンテ、永井、鈴木へと芝を滑るようにパスが繋がると、最後は中盤から押し上げてきた小野が、ゴールやや左から右足を振り抜き、ゴール右隅へ冷静に沈めた。流れるようなパスワークから生まれた先制点に浦和サポーターは歓喜、鹿島サポーターからは溜息が漏れた。1-0で前半は終了し、浦和リードのままハーフタイムに入った。

 後半に入ってもボールは両チームの間をめまぐるしく動いたが、前半に比べ、鹿島はなかなか最前線にボールを入れられずにいた。しかし、何としても同点に追いつきたい鹿島は、69分にセットプレーからチャンスをものにする。ゴール左で本山が細貝に倒され、鹿島が絶好のFKのチャンスを得た。キッカーの野沢が放ったボールはきれいな放物線を描き、それに岩政が体ごと投げうち、泥臭く同点ゴールを奪った。これで1-1となったが、最後は自力に勝る浦和が力ずくで勝利をもぎ取る。82分、左サイドでボールを受けたポンテが、ゴール正面にいた小野とワンツーパスを奏でた。小野がヒールでこれを流すと、ゴール正面に走り込んできたポンテが、相手DF陣の間を狙って右足を鋭く振り抜いた。ポンテの撃ったシュートは、青木に当たってシュートコースが変化すると、曽ヶ端は逆をつかれた格好となり、決勝点を浦和に献上することとなった。結局試合は2-1で浦和が勝利し、2大会連続で決勝戦へ駒を進めた。

 試合後、1ゴール1アシストと活躍した小野は、「得点にいたるまで、ワンタッチ、ツータッチでいいリズムで繋げた。思ったより厳しい試合になったが、結果として勝ててよかった。(決勝で対戦する)ガンバは個人の能力が高いので、難しい試合になると思う。浦和はケガ人も多く万全ではないが、いい試合をして優勝したい」と、元日決戦を見据えた。また、決勝戦が最後の指揮となるブッフバルト監督は、「自分の最後の試合を決勝戦で勝って終えられる、そういう機会を得た」とポジティブに考えている。シーズン2冠、そして大会2連覇へ向けて、視界は良好だ。