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第86回 天皇杯全日本サッカー選手権大会

07.01.01  14:00キックオフ 国立競技場
浦和レッズ 対 ガンバ大阪

浦和レッズ

1

0-0

0

ガンバ大阪

1-0
87分 永井 雄一郎  

試合の詳細情報はこちらのメニューよりご覧ください。

浦和が元日決戦を制し、天皇杯2連覇!

 第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝が1日、国立競技場で行われ、大会連覇を狙う浦和レッズが、0-0で迎えた試合終了間際の87分、永井が劇的な決勝ゴールを決め、ガンバ大阪を下しました。
 三菱重工(三菱自動車)時代を含め6度目の優勝を飾った浦和は、J1に続いて見事2冠を達成、さらに2008シーズンのAFCチャンピオンズリーグ出場権も獲得しました。

 2連覇を狙う浦和レッズと、Jリーグ発足後、初の賜杯獲得を狙うガンバ大阪の、Jリーグ強豪チーム同士の対戦となった今年の天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝。元日の国立競技場には46,880人ものサッカーファンが訪れ、2006年シーズンの最終決戦を見守った。

 多くのレギュラークラスを欠いたスターティングメンバーとなった浦和に対し、G大阪は、今シーズンを無冠で終わらせることはできないという意地の現れともいうべく、主力メンバーで臨んだ。

 試合は立ち上がりからG大阪のペースだった。今シーズンJリーグ得点王に輝いたマグノ・アウベスと、昨年オシム監督に見いだされ、初めて日本代表に招集された播戸の2トップを最前線に据えた強力布陣は、試合開始早々から積極的にシュートを放った。浦和は丁寧にパスを繋ぎ攻撃を組み立てようとしていたものの、G大阪ほど積極性が見られなかった。ポンテは相手DF陣に囲まれながらも何とか打開策を見いだそうとし、小野は永井に得点を呼び込むラストパスを出すチャンスをうかがっていたが、浦和は時間が経つにつれ、劣勢に立たされていった。結局前半を終えて0-0の同点。スコアレスのまま、元日決戦はハーフタイムに入った。

 後半開始直後も、G大阪の優勢は変わらなかった。しかし、シュート本数が増える一方で、チャンスを逃す機会も比例して増し、徐々にリズムが狂い始める。「このメンバー、このシステムで浦和を崩してほしかった」と強攻策に出た西野監督だったが、最後までG大阪イレブンが浦和ゴールをこじ開けることはなかった。ここまで我慢のサッカーを強いられていた浦和は、「何とか状況を打開したかった」(ブッフバルト監督)と、62分に平川に代えて長谷部を、76分には小野に代えて岡野を投入した。この交代が、功を奏する。「相手の左サイドである家長に対しては山田が良くやっていたので、岡野には本来の右サイドではなく、永井のサポートをしてもらいたかった」とブッフバルト監督が語った通り、永井と岡野の2トップにシステムを変更した浦和は、試合終了間際となる87分に劇的なゴールを創出する。中盤から長谷部が、ゴール右へ走り込んでいった岡野に縦パスを供給する。これを受けた岡野が相手DFを背負いながらも突破し、ゴール右のペナルティーエリア内から、倒れ込みながらもゴール正面へクロスを上げた。これに走り込んできた永井がスライディングをするように右足を合わせ、値千金の決勝ゴールをねじ込んだ。「(ワシントンがいない中で)僕にも岡野さんにも、何かやってやろうという気持ちがあったと思う」(永井)。その言葉の通り、気持ちで押し込んだゴールだった。後半ロスタイムにはG大阪がゴール正面でFKのチャンスを得たが、無情にもボールは大きくゴールマウスを越え、この瞬間ホイッスルが国立競技場に響き渡り、浦和の大会2連覇が決まった。

 「今シーズン、ダブルを獲れて本当に幸せだ。これはチームのエネルギーが爆発した結果である。今回の天皇杯では多くの主力を欠いたが、決勝まで来れ、勝てたということに非常に嬉しさが溢れている。今シーズンだけ見れば、運というものがあったかもしれない。しかし、ツキというものは、ただ待っているだけでは来ない。そのつきを呼び込むために、いっしょうけんめい仕事をしてきたと思う。そんな中で選手たちは、諦めるという事を絶対にしなかった。どの試合でも勝とうとしていたし、どの試合でも相手選手より一歩でも先にいこうということを常にやってくれた」と、試合後に選手を称えたブッフバルト監督。2007年、そして2008年シーズンのACL出場権を置き土産にチームを去るが、残した功績同様、辞任を惜しむ声は大きい。