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昨年の悔しさを糧に早稲田大学が日本一に輝く!第56回全日本大学サッカー選手権大会決勝戦レポート(08.01.16)

 第56回全日本大学サッカー選手権大会決勝戦が13日、東京・国立競技場で行われ、法政大学と早稲田大学が対戦。試合は早稲田大学が法政大学を2-0で破り、13年ぶり11度目の優勝に輝きました。
 
 夏の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントと並び、大学サッカー最高峰の大会として開催される「全日本大学サッカー選手権大会(通称インカレ)」。その決勝戦が13日、東京・国立競技場で行われた。
 決勝の舞台に立ったのは31年ぶり3度目の優勝を目指す法政大学と、13年ぶり11度目の優勝を目指す早稲田大学。ともに関東大学サッカーリーグ1部に所属するチームの対戦となった。
 序盤、まずリズムを掴んだのは早稲田だった。準決勝でも得点を挙げた首藤豪のミドルシュートを皮切りに、兵藤慎剛、渡邉千真が中心となって法政陣内へと攻め込んだ。一方の法政も徐々に盛り返し、U-22日本代表でも活躍する本田拓也をはじめ、菊岡拓朗、市川雅彦ら前線の選手がボールを持つと、個人技・アイデアを生かした攻撃を展開し、早稲田ゴールを脅かした。一進一退の攻防が続いた前半は両チームともに得点は生まれず、勝負は後半に持ち越された。
 試合が動いたのは後半開始間もない50分。中野遼太郎のパスを受けた松本怜が右サイドから中央に切れ込み、DFを引きつれたところで兵藤にパスを送る。フリーで走りこんだ兵藤は「怜(松本)からのボールが良かったので自分は決めるだけだった」と振り返ったように、冷静に右足でシュートを決め、法政から先制点を奪った。早稲田は56分にも、藤森渉が豪快に蹴り込んで追加点を挙げることに成功する。しかし、法政も即座に反撃に転じる。63分には細かいパスワークから土岐田洸平が抜け出してネットを揺らすも、これは惜しくもオフサイドの判定となった。試合はその後、「1度決められたことで、もう一度中盤と最終ラインをコンパクトに保つようにした」(横山知伸)という早稲田が集中した守りを見せて、法政にゴールを割らせることなく、0-2のままタイムアップ。早稲田は13年ぶりの日本一に輝き、自ら持つ最多優勝回数記録を11へと伸ばした。
 「昨年の決勝で駒澤大学に1-6という大敗を喫してスタートしたチームが、今日この場で優勝できたということは本当に嬉しいし、選手たちに感謝したい。就任してから4年間本当にいろんなことがあった。今の4年生とはずっと一緒にやってきたので、優勝して送り出したいと思っていた。本当に御苦労さまと言いたい。後輩たちは新シーズンに向けて、そして4年生は新しい人生にむけてスタートを切って欲しい」と試合後の大榎克己監督。この試合で勇退が決まっている同監督は、見事有終の美を飾った。また、キャプテンの兵藤は「去年の悔しさを忘れずに1年間やってきたことがこの優勝につながった。この4年間つらい時期もあったが、仲間とそれを乗り越えて強いチームを作ることができた。最高のチームでサッカーができて良かった。今後は大学サッカーで学んだことを生かして、次のステップであるプロで頑張りたい」と、喜びとともにチームメイトへの感謝を語った。
 決勝で敗れはしたものの、スキルフルなサッカーで観客を魅了した法政大学。そして昨年の悔しさを糧についに日本一まで上り詰めた早稲田大学。法政は3年前、早稲田は2年前まで関東大学サッカーリーグ2部に所属しており長らくタイトルから遠ざかっていたが、今では関東1部優勝、そして大学日本一の座を争うライバル同士へと成長した。追う立場から追われる立場へ。苦しかった時期を脱し、全国でも有数の強豪となった両チームは、今後も大学サッカーを牽引していってくれるに違いない。


※第56回全日本大学サッカー選手権大会の詳細は、こちら