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激戦を制した静岡学園が世界に羽ばたく〜JFAプレミアカップ2008 supported by NIKE決勝レポート〜(08.05.07)

 JFAプレミアカップ2008 supported by NIKEが5月3〜5日、福島県のJヴィレッジで開催されました。全国から集まった中学生選手が大人顔負けのプレーを見せる中、サンフレッチェ広島ジュニアユースと静岡学園中学校が決勝にコマを進めました。
 決勝戦は、延長戦までもつれる試合となりましたが、激闘を制したのは静岡学園。1-0で今大会初優勝を飾り、8月に開催されるマンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールドファイナルズへの出場権を獲得しました。
 
 1997年の第1回大会以来、ゴールデンウィーク恒例の大会として開催されてきた「JFAプレミアカップ」も、今年で12回目を数える。今大会は、全国各地から選出された9チームのほかに、普及枠として今年は東北と関西から各1チーム、そして昨年度優勝した関西地域から1チームの、計12チームが出場した。
 本大会は、中学生年代を対象とした全国規模の大会だが、主軸を中学1・2年生に置くことで、3年生との体力・レベルの差から出場機会を失っている選手により多くのプレーの機会を提供したいとして開催されている。優勝チームには8月に開催される「マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールドファイナルズ」の出場権を獲得できるということもあり、年々大会のレベルは向上している。
 3日間の熱戦の末、決勝戦にコマを進めたのは、2003年大会以来、2度目の優勝を狙うサンフレッチェ広島ジュニアユースと、初優勝を目指す静岡学園中学校。奇しくも両者は1次ラウンドで顔を合わせており、そこではサンフレッチェ広島が2-1で勝利を収めている。
 試合は前半、広島が力強いサッカーで優勢に進めていたが、なかなかゴールネットを揺らせずにいた。静岡もドリブルとパスで徐々につないでいくが、決め手に欠け、結局、前半は両者ともにゴールを挙げることができずに終了。
 迎えた後半、今度は静岡が反撃に出て、スピード感溢れるサッカーで攻撃を仕掛ける。31分、FW鈴木貫太のパスを受けたMF長谷川竜也が2列目から抜け出し相手GKと1対1となったのを皮切りに、両サイドから果敢に攻めたてる。対する広島は45分、179cmという長身のFW大谷真史がフリーでヘディングを放つが、惜しくもゴールマウスを捉えることができず。試合は0-0のまま、延長に突入した。
 延長戦でも一進一退の攻防が続くが、78分、均衡を破ったのは静岡だった。ボールを繋ぎ、左サイドに落ち着かせると、オーバーラップしてきたDF鈴木崇斗からゴール前にクロスが入る。これをMF秋山一輝が飛び込んでヘディングシュート。静岡が1-0で本大会を初制覇した。値千金のゴールを決めた秋山は試合後、「ヘディングには自信があったし、味方を信じてボールが来たら絶対に決めようと思っていた」と振り返った。
 過去11大会はいずれもクラブチームが決勝を制しており、中学校チームの優勝は今回が初めてとなる。静岡の齊藤興龍コーチは、「1次ラウンドで(広島に)負けていたので、リベンジできたことは非常に嬉しい。選手たちの自信になったと思う。相手は我々より足も速いし、体も大きい。そこを耐えて、できるだけボールを保持できればと考えていた。延長戦までもつれたが、ベースとなる有酸素運動が生きたかなと感じた。中学校チームが、選りすぐりの選手が集まったクラブチームに勝ったのはこの大会で初めてだし、中体連にとっても励みになると思う。選手は育成の段階。今後もそれを頭に置きながら指導していきたい」と、優勝の興奮を抑えつつ、選手たちのさらなる飛躍に期待を込めた。
 試合を観戦した田嶋幸三JFA専務理事は、「いまU-14のリーグやU-13のリーグが増えてきているので、高円宮杯と並行してプレミアカップも発展していくことが望ましい。国際試合は非常に貴重な経験となるので、将来的にはそれに照準を合わせられるように環境を整えたい」と述べた。
 「マンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップ・ワールドファイナルズ」の開幕は8月3日。アイントラハト フランクフルト(ドイツ)、ユベントスFC(イタリア)、ミドルスブラFCにマンチェスター・ユナイテッド(ともにイングランド)という錚々たるチームが静岡学園の前に立ちはだかる。


※JFA プレミアカップ2008 supported by NIKEの詳細は、こちら