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女子サッカーレポート
北京オリンピックのメダルを目指して〜なでしこジャパン佐々木監督に聞く〜(08.01.25)

 日本女子サッカーにとって重要な一年となる2008年。なでしこジャパンの新監督に就任した佐々木則夫氏に話を聞いた。
 いよいよ2月の合宿から佐々木ジャパンが始動する。昨年12月、大橋浩司前監督からバトンを引き継いだのはコーチとしてなでしこジャパンを支えてきた佐々木則夫氏。2006年1月になでしこジャパンコーチに就任すると同時にU-15、16日本女子代表監督を任された。翌1月にはU-19日本女子代表監督も務め、2大会ぶりとなるFIFA U-20女子ワールドカップの出場権を獲得した。
 そんな佐々木監督もコーチ就任当初はなでしこジャパンに関してそれほど知る機会がなかったという。
 「でもひたむきにサッカーをするという印象は持っていました。実際、なでしこジャパンの選手は技術や戦術を素直に吸収しようとする気持ちが強い。指導はしやすかったですよ。特に経験豊富な選手のサッカーに対する思い、強くなりたい、勝ちたいという気持ち、いろんな意味で感銘を受けました。若手選手はそんなベテラン選手の背中を見過ぎているせいか、少しトライする気持ちが少ない気もします。日本の女子サッカーは若手年代から押し上げていかなければいけないですから、戦いの場で力を出し切れるよう、日頃のトレーニングから気持ちを出してやっていくことが大切だと思います」。
 なでしこジャパンと歩んで2年。コーチであるからこそ見えていたものもある。これからは理想と現実の間で、良い結果を導き出さなければならない立場となる。しかし、U-15年代からU-20年代まで幅広いカテゴリーでの指導してきた経験は今、大きな追い風となっている。
 「プレースタイルだけでなく、メンタル面まですべて見ていますからね。それによる弊害もあるかもしれませんが、これらの経験は大きなプラス要素だと思っています。いい方向に持って行きたいですね」。
 今年はオリンピックイヤーである。本大会までは7ヶ月。決して十分とはいえないこの期間に佐々木監督はどのような強化ビジョンを描いているのだろうか。
 「オリンピックの結果が女子サッカー人気にも反映してくるところがありますし、しっかりと強化していきたいと思っています。こうやっていけば・・・というプランはあるんです。やはり北京オリンピックでは、どんな色でも、何とかメダルを獲得したいと思っていますし、勝算はあります。ただ、強化というのは代表選手だけでなく、なでしこリーグの選手や大学、高校で頑張っている選手、すべての女子サッカー選手の底上げがあり、その上に成り立つもの。結果は女子の選手全員で掴むものだと思っています」。
 まずは2月に中国で行われる東アジア選手権(日本、韓国、朝鮮民主主義人民共和国、中国が参加)での戦いが注目される。
 「東アジア選手権では狙いとするコンセプトを徹底的に認識させることが重要だと思っています。その後も欧米クラスと対戦したり、いろいろと強化プランがあります。東アジア選手権だけでなく、対外試合は調整の絶好の機会ですので、状況に合わせてコンセプトを提示していきたいですね。結果を追求していくというのではなく、あくまでも7ヶ月後に良い状態になっているようにということを考えています」。
 新生なでしこジャパンは2月4日から東アジア選手権へ向けて合宿をスタートさせる。招集されたのは26名。合宿最終日にはその中から東アジア選手権帯同メンバー20名が発表される。佐々木監督の采配、そして初タイトル獲得へのなでしこジャパンの挑戦に注目だ。

(文/早草紀子)