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女子サッカーレポート
各地域との交流を求めて〜少女サッカー都県選抜チーム 関東・東北交流大会〜(08.02.01)

 近年、女子サッカーにおいてもユース年代の育成に力が注がれている。今回はU-12地域トレセンの試みを紹介する。
 少女サッカー都県選抜チーム 関東・東北交流大会が1月20日、埼玉県サッカー協会専用サッカー場(リコー東松山研修センター敷地内)で行われた。これはU-12地域トレセンチームの練習成果の発表の場として、また、地域間の交流を図ることを目的に行われたもので、今回で14回を数える。参加したのは東京都、神奈川県、栃木県、福島県、秋田県そして主催地である埼玉県の6チーム。A、Bブロックに分かれて予選リーグを戦い、その後順位決定戦、優勝決定戦が行われた。
 試合時間は15分ハーフとし、使用するボールは4号サイズ。驚いたのは試合がフルコートで行われていたことだ。後半、さすがに疲れが見える場面もあったが、中学生になる3ヶ月後には正規のピッチでプレーすることになる選手たちは、ピッチの大きさを感じさせないパワフルなプレーを披露していた。
 優勝決定戦に駒を進めたのは東京都選抜チームと県選抜チーム埼玉パロミーナ。両チームともにゴールを許さない展開が続いていたが、残り2分というところで埼玉がゴールを奪い、5年ぶり4度目の優勝を手にした。
 「トレセンのメンバーの中には日頃、男子チームで活動している選手も多いのですが、やはりそういった選手はフィジカルが強いですね。特に1対1の場面での強さがあります。今後はもっとスピードでウィークポイントをカバーできるようなプレーを求めていく必要があると思っています」と語るのは今大会総務委員の小澤純氏。小澤氏によると、最近では以前とは異なる現象を目にするという。「地域やチーム状況にもよるでしょうが、(男子)チームが女子選手を手放さないところもあります。戦力的なものであったり、人数的なものであったり、理由は様々ですが少し前では考えられなかったことです」(小澤氏)。変化していくユース環境の中でU-12地域トレセンは行われているのである。
 トレセンはチーム作りではない。あくまでも“個”の能力を向上させることが目的にある。限られた時間の中で強化トレーニングを行い、ステップアップを図って自分のチームへと戻っていく。男子チームで活動している選手もトレセンの場では女子チームとしてプレーでき、かつ主力となり得る事も多い。実際、地域には女子チームが1、2チームしかなくても、選抜したトレセンメンバーで臨んだ大会では優勝することもある。このような大会は選手のモチベーションアップはもちろん、交流化の面でも大きな役割を果たしている。
 「小学生でも国際大会の場がもっと増えるといいですね。刺激を受けていろんな意味でそこから芽生えてくることもあるはずです」(小澤氏)。この世代だからこそ、いろんな発見や体験が必要なのかもしれない。小学生年代の成長はそのまま日本女子サッカーの未来へつながっている。多くの経験を経て、たくましく成長してほしい。

(文/早草紀子)