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女子サッカーレポート
東アジア選手権へ向けて〜佐々木新体制で初の国際大会へ臨む〜(08.02.15)

 佐々木監督の新体制になって初の国際大会に臨むなでしこジャパン。東アジア選手権(2月18日〜24日中国・重慶)を2週間後に控えた2月4日から10日間の日程で強化合宿を行った。
 今回の合宿に招集されたのは26名(原歩、山岸靖代は途中離脱)。合宿最終日の13日には東アジア選手権に出場する20名が発表された。
 合宿の前半は、なでしこチャレンジプロジェクトの参加メンバーとともにフィジカル強化に努めたなでしこジャパン。10日間という限られた時間の中でチーム構築を図った。佐々木監督はこれまでもコーチとして選手たちと向き合ってきた。しかし、監督となれば関わり方も取り組みも異なる。選手たちにとっても一からのポジション争いとなった。合宿終盤にはジュビロ磐田ユース、藤枝明誠高校との35分ハーフのテストマッチを行うなど、実戦の中で昨年のFIFA女子ワールドカップで得た課題の克服と、大会に向けた調整がなされた。特徴的なのは、A・Bチームを完全に分けてテストマッチを行ったこと。Aチームがプレーしている時は、Bチームはピッチ外から観戦する。Bチームがプレー中はその逆。「ひとつのチームをある程度のイメージを持たせたチームにしたい。チームをしっかり作り、その中で何人かずつ変えながら調整していく。大会まで時間がないのでこういう手段がいいと思っている」と佐々木監督。守備では相手のシステムや自チームの疲労具合に応じて4-4-2、4-1-4-1といったシステムを使い分け、攻撃面ではスペースにボールを運んでアクションを起こすといったイメージを共有しながら調整を進めた。
 ジュビロ磐田ユースと戦ったAチームは大橋ジャパンの時と変わらず、センターバックに池田(旧姓磯崎)浩美、岩清水梓を配した。右サイドバックに近賀ゆかり、左サイドバックに柳田美幸、ボランチには澤穂希と阪口夢穂-後半加藤(旧姓酒井)與恵、右に安藤梢、左に宮間あや、2トップには大野忍と永里優希が入った。とはいえ、レギュラーが確定しているわけではなく、「今が疲労のピーク」(佐々木監督)ということもあって今後の調整で入れ替わる可能性は高い。「佐々木監督になって、自分のやるべきことはハッキリしているんですが、まだ完璧に理解出来ていない。もっと高めていって、東アジア選手権はやはり国際大会ですから、優勝したいですね」と語ったのは宮間。チーム作りの面ではスタートを切ったばかりだが、国際大会でタイトルを取ったことがない日本にとってこの大会はチャンスでもある。勝敗、内容ともに充実したものにしてほしい。
 東アジア選手権は2年に1度行われ、2005年の韓国大会から女子の部が新設された。朝鮮民主主義人民共和国を筆頭に、日本、中国、韓国とFIFAの女子サッカーランキングでも上位に位置する国が名を連ねる。なでしこジャパンの初戦の相手はアジアトップの朝鮮民主主義人民共和国(18日)、その後21日に初代チャンピオンの韓国と、24日に中国と対戦する。やはりカギは初戦。本大会はもちろん、8月の北京オリンピックも見据え、ここで勝ってさらなる飛躍に結び付けたい。昨年のFIFA女子ワールドカップでも健闘した朝鮮民主主義人民共和国を相手にどのような戦いを見せるのか。その戦いに注目したい。

(文/早草紀子)
※東アジア女子サッカー選手権2008 決勝大会の詳細は、こちら。