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女子サッカーレポート
自分自身を知ることが大切〜U-17女子代表合宿〜(08.03.28)

 3月18日〜22日、U-17女子代表が今年初めての合宿を行った。
 5日間にわたって行われたU-17女子代表合宿には30名が招集された。今年に入っては初の合宿となる。前回招集されたのは昨年の10月。個のスキルアップに力を注いだこの時のトレーニングを約5ヶ月の間しっかりとやり続けているか、今回はその確認合宿の色合いが濃いものとなった。
 フィジカルチェックから始まった今回の合宿。紅白戦やJFAアカデミーとの練習試合を挟みながら、守備・中盤・前線と各エリアを絞った中でのスキルアップを中心にトレーニングは行われた。「6、7月にも合宿を行う予定ですが、まだそのあたりまでは個のレベルアップを中心としたメニューでやろうと考えています」と語るのは吉田弘監督。U-17女子代表は昨年3月にAFC U-16女子選手権で準優勝し、今年このカテゴリーで初めて開催されるFIFA U-17女子ワールドカップ(ニュージーランド)への出場権を獲得している。
 AFC U-16女子選手権後、ボールテクニック、1対1での強さ、体力・筋力の向上を課題に挙げていた吉田監督だが、こんなことも口にしていた。「自分たちのチームに戻ってからが大事。すぐに成長が見えるわけではないので継続が難しい。やり遂げることができる人間が残っていくと思います」。今回のミーティングでも「行動できるかどうかがテーマ。自らやるか、やらされるか。全ては自分次第」と選手たちにも伝えていた。根性には自信があるという藤田のぞみ(日ノ本学園高等学校)は「自分の課題は俊敏さ。この合宿で教わったことをかえってからもやっていきたい。継続しないと力にならないですから」と吉田監督の意図をしっかりと汲み取っている。
 もちろんFIFA U-17ワールドカップでの戦いはこのカテゴリーの目標ではあるが、それが全てではない。「FIFA U-17ワールドカップはあくまでも通過点。その先にあるU-20、なでしこジャパンへと成長する可能性をのばすことが重要なんです。世界大会では自分がどれ位通用するのか、このチャンスを生かしてほしいですね。もちろん勝つことも大切ですが、世界とはこういうものだと感じてほしい。タイトルがかかっている真剣勝負の世界の舞台というのはそうそうあるわけではないですから」(吉田監督)。今後の成長を促す上でもこの時期に目標とする身近な大会がFIFA U-17女子ワールドカップというのは意味深い。GKの中村沙樹は「(現段階でも)力のある人たちが30人。ここからメンバーは絞られていくわけですよね。自分は器用ではないので人一倍頑張るつもりです。今は世界へ行って一番になることが目標です」と意気込みを語る。
 しかし、この年代には難しさは他にもある。特に大きいのは急激な体の成長だ。この年代は女性としての成長期でもある。体が重くなったり、これまで出来ていたことが出来なくなったり、動きにキレがなくなったりということはよくあることだ。「それぞれに異なったスピードでの成長がある。たとえ体重が増えても、それをドッシリとして当たり負けしないと取ることも出来る。体の変化を良い方に捉えてサッカーに生かしてほしい。自分でそれを見極めて補うトレーニングをしなければいけません。体力・技術を含め、長所・短所を自分自身で把握する――この年代で一番重要なことだと思います」(吉田監督)。
 今後、U-17女子代表は6、7月に国内合宿を、8月末にはアメリカ遠征を行う予定。9月からチーム作りに入り、10月に行われるFIFA U-17女子ワールドカップに臨むことになる。

(文/早草紀子)