JFA DREAM 夢があるから強くなる










ファンゾーン

女子サッカーレポート
初戦の相手はニュージーランド〜北京オリンピック なでしこジャパンの対戦国決定〜(08.05.02)

 8月に開催される北京オリンピックのグループステージの組み合わせ抽選会が4月20日、北京で行われ、なでしこジャパンはノルウェー、アメリカ、ニュージーランドと対戦することが決まった。
 日本女子サッカーが初の決勝トーナメント進出を果たしたアテネオリンピックから4年。次なる目標とした北京オリンピックの対戦相手が決定した。
 なでしこジャパンが入ったグループGは、過去3大会で2度の優勝と1度の準優勝という強さを誇るアメリカ、シドニーオリンピック金メダルのノルウェー、ニュージーランドが顔をそろえる。
 前回のアテネオリンピックで監督として指揮を執り、現在はJFAの女子委員会の委員長を務める上田栄治氏は、「このグループでの日本の実力はちょうど真ん中といったところではないかと思います。モチベーションを保ちながら十分に決勝トーナメントを狙えるポジションです」と語る。
 決勝トーナメントに進出できるのは各グループ上位2チームと各グループ3位の上位2チームを合わせた計8チーム。仮に2位以内での通過がかなわなくても、3位以内に入れば決勝トーナメント進出の可能性が残される。注目すべきは初戦のニュージーランド戦。「しっかりと勢いに乗ることが大切。第2戦がアメリカですのでニュージーランドとの初戦は得失点差のことを考えても重要な一戦となるでしょう」(上田委員長)。ニュージーランドとは2000年のパンパシフィックカップ(○2-0)、2005年の親善試合(○6-0)と二度対戦して日本が2勝しているが、ニュージーランドはここ数年急成長を遂げており、その実力は未知数だ。勝点だけでなく、決勝トーナメント進出の可能性を踏まえれば、得失点差が大きく影響してくることは必至。失点は最小に、得点はどん欲に狙っていかなければならない。初戦はあらゆる面で意味深いものとなるだろう。
 欧米型のサッカースタイルを持つチームが集ったグループG。いずれも体格は日本に勝っている相手だ。しかし日本もアテネオリンピック後、世界を見越して強化を重ねてきた。大橋浩司監督によって“個”が高められ、バトンを受け取った佐々木則夫監督が“組織”に着手、その組織力は日本のストロングポイントとして確かな方向性を示している。とはいえ、佐々木体制になってからわずか5ヶ月。実質の代表活動期間は2月に行われた東アジア女子選手権前からの約3週間とその後、若手中心に行ったキプロス遠征のみ。
 そこで重要になってくるのが5月28日からベトナムで開催されるAFC女子アジアカップだ。シード権を獲得している朝鮮民主主義人民共和国、オーストラリア、中国、日本と予選を勝ち抜いたタイ、ベトナム、韓国、チャイニーズ・タイペイの計8チームによってアジアの頂点が争われる。
 東アジア女子選手権に続いてアジアチャンピオンを目指す日本はオーストラリア、韓国、チャイニーズ・タイペイとともにグループBに属する。上位2チームが決勝トーナメントに進出できる予選リーグの注目は、最後にあたるオーストラリアとの戦いだ。オーストラリアはアジアで2位につけ、昨年のFIFA女子ワールドカップでもベスト8に名を連ねるという実力を持っている。4月に行われたアメリカとの親善試合では2-3と、あと一歩のところまで迫った。「オリンピックのことを考えれば、オーストラリアと同組というのはいいことですね。フィジカルも強く、組織力にも定評のあるオーストラリアとの戦いはいいシミュレーションになります」とは上田委員長。組織力の強化に取り組んだ日本が臨む最初の大会が、このAFC女子アジアカップ。具体的な課題を得る絶好の機会となる。
 女子サッカーの場合、オリンピックは年齢制限もなく、出場国も少ない。このため他の大会に比べても優先順位は高いと上田委員長は語る。日本ではオリンピックの認知度は抜群に高く、なでしこジャパンの活躍にも注目が集まるだろう。その大会でベスト4を目標にしているなでしこジャパン。AFC女子アジアカップでしっかりとチーム力をつけ、オリンピックへ向けて弾みをつけたい。

(文/早草紀子)

※北京オリンピック2008 女子サッカーの詳細は、こちら
※AFC 女子アジアカップ ベトナム2008の詳細は、こちら