JFA DREAM 夢があるから強くなる










ファンゾーン

女子サッカーレポート
なでしこジャパンが国内で最終調整〜AFC女子アジアカップ直前合宿〜(08.05.23)

 5月28日からベトナムで開催されるAFC女子アジアカップを前になでしこジャパンが国内で最終調整を行った。
 AFC女子アジアカップ直前合宿で招集されたのは28名。ここから最終日にAFC女子アジアカップメンバー23名が発表された。
 2月の東アジア選手権で初お目見えとなった佐々木ジャパン。オフシーズン中ということもあって、この大会では実践を戦いながらもフィジカル強化やチームの土台作りに力が注がれた。続いて行われたキプロス遠征ではベテランの主力勢は招集せず、中堅・若手のみでカップ戦に出場するなど、意識改革を行った。全メンバーを揃えて本格的な組織作りに着手したのはこの合宿からということになる。
 トレーニングは午前・午後の2部練習がベースとなっており、時には3時間に及ぶメニューをこなす日もあった。この日のトレーニングは“間合い”を中心にしたものだった。吉備国際大学(男子1年)の協力を得て、守備・攻撃に分かれて2対1、2対2、3対3などスペースを区切って効果的なメニューが組まれていた。守備に関しては体の寄せ方や相手とはもちろん、味方と数的優位な状況を生み出す判断、タイミングをメインに。攻撃面ではラストパスの精度・タイミング、ワンツーパスを生かしたテンポ作りなどが繰り返し行われた。その後A、Bチームが交互に入って吉備大とフルコートでのトレーニングへ。3巡目までは1チーム3分。4巡目からは20分と時間を刻んで行われた。「今まで高校生とはよく練習していましたが、大学生とは初めて。体も一回り大きいし、スピードもパワーもあるから強烈ですね。1m、2mの寄せ方までこだわっていかないといけない。ルーズボールを意識して、相手の思うプレーをやらせないことが大切」と語るのは左サイドバックに入る柳田美幸だ。
 今回の合宿の特長は目的に応じて様々な対戦相手とゲーム形式の練習を行ったこと。男子では作陽高校と吉備国際大学。これはもちろんAFC女子アジアカップで対戦するオーストラリアや、北京オリンピックで対戦するアメリカ、ノルウェーをイメージしたもの。女子では吉備国際大学、湯郷ベル。これはAFC女子アジアカップの初戦の相手・韓国を想定した。そしてもう一つの特徴は選手の絞り方。佐々木監督は常に選手に“戦う姿勢”を求め、合宿中盤で一度選手を絞り、最終日にAFC女子アジアカップメンバーを発表するという段階を踏むことでチーム内のポジション争いや互いの危機感を促し、集中力を高めさせた。「レベルに段階はあるが、守備に関しては何とか思う所に近づいている。攻撃に関してはパスのタイミングなど問題はある。でもこれもコミュニケーションは取れると思っていますので心配はしてないです」と佐々木監督。選手の疲労度合いも含めて現段階では6割のでき映えという。「現地へ行って暑さ対策をして7〜8割。実際ゲームに入って10に上げていくイメージでいます」(佐々木監督)。
 東アジア選手権では念願の優勝を手にした。今回も狙うべき所はもちろん、正真正銘のアジアの頂点。しかし、チームはその先の北京をしっかりと見据えている。このAFC女子アジアカップは北京オリンピックに向けて、チームを大きく押し上げる大会にしなくてはならない。なでしこジャパンは24日、決戦の地・ベトナムへ出発する。

(文/早草紀子)

※なでしこジャパンメンバーは、こちら
※AFC 女子アジアカップ ベトナム2008の詳細は、こちら