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女子サッカーレポート
今、吸収できることを大切に〜AFC U-13ガールズフェスティバル〜(08.07.04)

 AFC主催のU-13ガールズフェスティバルがベトナムで行われ、U-13日本女子選抜が参加した。
 6月24日〜28日の日程でAFC U-13ガールズフェスティバルがベトナム行われた。参加したのは中国、インド、韓国、ミャンマー、シンガポール、ベトナム、そして日本の計7ヶ国。AFC主催によるガールズフェスティバルは初の開催となる。これを受けて日本も初めて13歳以下の選手22名を全国から選抜し、U-13日本女子選抜としてこのフェスティバルに参加した。
 監督を務めたのはナショナルトレセンコーチとしてU-15世代の指導にあたっている高倉麻子氏だ。初めての顔合わせとなったのは、初日に行った軽いトレーニングのみ。初めての選抜、初めての国際試合、初めての海外遠征という選手がほとんどという中、U-13日本女子選抜は翌日にベトナムへ旅立った。
 会場となったのは先月行われたAFC女子アジアカップでなでしこジャパンがトレーニング会場として使用していたThanh Long sports center。ピッチはベトナム独特の荒く深い芝生でU-13年代には少々過酷な状況と言える。とはいえ、何事も経験が重要だ。今回は全9試合を戦った。2日目までは30分1本で3試合ずつこなし、以降は30分ハーフで1試合ないし2試合という変則的に行われた。
 「フェスティバルということで特に勝ち負けにはこだわっていませんでした。U-13年代と言えば、ちょっと前までは小学生だった訳ですから重要視したのは“チームワーク”という基本的なことです。チームとして行動するということは協力が必要なんだということ、それはピッチ内外でも重要です。後は食べる、休む、寝る――。ボールを蹴りたくてしょうがないという選手たちを止めるのが大変でした(笑)。体調管理も選手の大切な仕事だ、と。食事に関しては最初にミーティングで大切さを伝えました。お皿を見ているとバランスよく取るようになっていましたね」とは高倉監督。プレーの面でも基本的な指示のみであえて選手たちにまかせていたという。
 「伝えたのはDF、MF、FWゾーンでのプレーの違い、つないでいく、取られたら取り返す――これ位ですね。ただし、気を抜いたプレーや決められるゴールを外した時にはカミナリを落としましたけど(笑)」。
 結果はvsミャンマー(○3-0),vsベトナム(○14-0)、vs韓国(○1-0)、vsシンガポール(○16-0)、vs中国(○7-0)、vsインド(○4-0),vsインド(○24-0),vs韓国(△2-2)、vs中国(○14-0)と8勝1分。それでも自分の力を出し切れなかったと涙を見せる選手もいた。
 「いいことだと思います。内容では私も満足していませんし、選手たちも同じように感じているはずです。常に勝敗ではなく、プレーの質を問うようにしていましたし。大量得点というのは最後の一秒まで点を取りに行くようにという指示を選手がしっかりとやり遂げた結果だと思います。なでしこジャパンと同じユニフォームを着ているんだというプレッシャーを感じさせるように持っていったのですが、ピッチに出て行く表情を見ていると必死に前向きに行こうという意識を感じましたね。U-13年代だからこその吸収力というのがあるんだと思うんです。本来はU-15年代で経験するようなことをさらに若い年代で出来たことは大きいですね」(高倉監督)。
 U-13年代はまさに伸び盛り。フィジカル面でもこれからどんどん変化していくだろう。自分の強みを見出していくのもまたこの時期だ。今後チームに戻って少しでもこの経験を生かしていってほしい。このフェスティバルで見つけたどんな小さな発見でもステップのきっかけに出来れば、それだけで確実に変わっていくはずだ。

(文/早草紀子)

※AFC U-13ガールズフェスティバルの詳細は、こちら