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女子サッカーレポート
今後求められることを実感することが大切〜なでしこチャレンジプロジェクト(U-15)〜(08.07.11)

 なでしこジャパンの予備軍として各年代日本女子代表チームと合同トレーニングなどを通じてレベルアップを図ってきた。今回、U-15年代をターゲットにトレーニングキャンプが行われた。
 7月11日から大阪で開催される大阪国際サッカーフェスティバル2008(参加4チーム:日本U-17、大阪U-18、中国上海U-18、韓国U-18)に参加するためU-17日本女子代表が招集された。
 このチームは今年10月にニュージーランドで開催されるFIFA U-17女子ワールドカップに出場する。この大会直前合宿で合同トレーニングを行っているのがなでしこチャレンジプロジェクトのメンバーだ。今回全国から集められたのはU-15年代の25名の選手たち。2010年に開催される次回のFIFA U-17女子ワールドカップで中心となる世代だ。このプロジェクトがなでしこジャパン以外の世代で行われるのは初めてのことである。
 「上の年代でやっていること、求められていることを体験してほしい」と語るのは全体の指揮をとる吉田弘U-17日本女子代表監督。チャレンジメンバーに招集されているのは各自チームの中ではトップクラスの選手たちだ。しかし真の意味で実力的に自らを上回っている選手とプレーした経験のある選手は少ない。個々のステップアップに必要なことを実際のトレーニングから感じ取ることが重要なのである。合同トレーニングを行ったのは実質9、10日の2日間。初日の午前のトレーニングは距離を変えつつの2タッチパスに始まり、ディフェンス・オフェンスに分かれての1-1、5-5のミニゲーム、キックと約1時間半にわたって汗を流した。最初は互いに遠慮がちな空気が流れていたが、ボールを通じて次第に流れが生まれてくる。U-17日本女子代表とチャレンジメンバーとをミックスして構成された5-5のミニゲームではハイタッチで互いのプレーを称え合う場面も見られた。
 合同とはいえ特にメニューを変えることなく行われたトレーニング。フィジカル、テクニカル両面において年齢差分の不利は否めないなでしこチャレンジメンバーだが、果敢に挑んでいく。参加した陰山杏奈選手は「レベルが高くてビックリしました。U-17日本女子代表の選手はスピードも早いし、視野が広い。それでもこれはすごいチャンスだと思うし、自分の出来ることを精一杯やって課題と自分の良さを知って帰りたいです」と初日のトレーニングを振り返った。地元では男子サッカーチームに所属している陰山選手にとって女子サッカーチームに触れること自体が新鮮な様子。陰山選手のようにそれぞれの選手が様々な状況でサッカーに取り組んでいる。普段では得ることが出来ない体験をすることで何かを変えるきっかけを掴んでくれればと吉田監督は言う。「ここから重要になってくるのは“相手を見る”ということ。もっと世界に近づくために、もっとレベルアップするために、この意識づけを徹底しなければならない」(吉田監督)。
 チャレンジメンバーはトレーニングの合間をぬって、U-17日本女子代表が戦う大阪国際サッカーフェスティバルを観戦する予定だ。U-17日本女子代表とプレーをし、目の前にハッキリとした目標が掲げられた。次世代を担うなでしこチャレンジメンバーの選手たちは新たなステージへ進むためのヒントを掴み取ってくれるに違いない。

(文/早草紀子)

※大阪国際サッカーフェスティバル2008の詳細は、こちら