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女子サッカーレポート
サッカーを通じて国際交流〜JFAアカデミー女子U-15国際親善マッチ〜(08.07.22)

 7月15日、JFAアカデミー女子U-15がオーストラリアのクラブチームと国際親善マッチを行った。
 JFAアカデミー女子U-15が貴重な国際交流体験をした。7月15日、夢の島陸上競技場で国際親善マッチを行ったのである。相手はオーストラリアのクラブチーム、Wooden Valley U-14 Girls。デンマークで行われるトーナメントに参加する途中で日本に立ち寄る際に、テストマッチができないかと申し出があり、JFAアカデミー女子U-15とのテストマッチが実現した。
 試合は暑さの厳しい14時から35分ハーフで行われた。オーストラリアは現在日本と間逆の冬まっさかり。この日の気温は30℃をゆうに超える真夏日とあってはWooden Valleyの選手も思うようには動けない。試合は日本が圧倒的に攻め、19-0で圧勝した。それでもオージーたちは「で、結局私たち何点取られたの?」と話しながらチームを鼓舞するように高らかなかけ声を響かせながら、明るくゲームを締めくくった。
 興味深かったのは、試合後に行われた軽いウェルカムパーティだった。ある程度学校でも英語に触れる機会のある上級生がWooden Valleyの選手とコミュニケーションが取れるということは想像していたが、ほとんど話すことが出来ない中学1年生までもが“日本語”でコミュニケーションを取っていることに少なからず驚かされた。お箸の使い方を教えてあげたり、お寿司を食べさせ合ったりと笑顔の絶えない1時間を過ごした。パーティの終了を告げられるとWooden Valleyの選手たちからは「もっと時間がほしい!」と別れを惜しむ声が上がったほど。「日本のサッカーはとっても素晴らしかった。テクニックもスピードもパスもすべてファンタスティックでした。でも一番印象的だったのはグラウンド!!こんなキレイなグラウンドでサッカーが出来るなんてとても光栄です」とはWooden Valleyのキャプテン。いつも練習している彼女たちの土のグラウンドは雨が降ると水たまりが出来てなかなか厳しい状態になってしまうという。そんな互いの状況を知ることも大切だ。
 JFAアカデミーの女子は、これまでにもアメリカ遠征などを行い、現地のチームと合同練習をしたりと国際交流も行っている。選手たちが生活する寮では夜の勉強の時間に英会話を取り入れたり、コミュニケーション力を高めるために様々な取り組みがされている。現在は英語と日本語の歌詞のゴスペルを練習中なのだとか。どんな状況下でも自らコミュニケーションを取ろうとする姿勢は日々の生活の中から生まれてきているのだ。
 現在JFAアカデミー女子は曜日毎に高校生&中学3年生と中学1、2年生に分けたり、高校生と中学生に分けたり、全体だったりと練習も形態を変えて行われている。「相手も見方も全て“観る”ことを意識するよう繰り返し繰り返しトレーニングをしています。まだまだ課題はありますけど、ずいぶん“観るサッカー”が出来るようになってきました」とは今泉守正女子ヘッドコーチ。JFAアカデミー開校から3年。今ではU-13からU-20年代まで各カテゴリーの代表も輩出するまでになった。サッカーのみならず、サッカー以外の場面でもリードすることの出来る人材を育むというJFAアカデミーの理念は少しずつではあるが、確かに実り始めている。

(文/早草紀子)