レガシープログラムとは / About Legacy Programme

ワールドカップ開催の成功だけでなく、この大会を契機としたその国の発展・サッカーの普及につながる財産を残します。 -Legacy Programme-

概要

男女各年代の様々なワールドカップを世界各地で開催しているFIFA。その目的は選ばれた代表国同士の白熱した試合だけでなく、開催国の発展への寄与やその国にサッカー文化を根付かせることも目指しています。この試みを“レガシープログラム”※1と定め、大会ごとに様々な取り組みを行っています。

※1レガシーとは、「後に残される財産」のこと。ワールドカップ開催を通して、サッカー文化の発展・普及への財産を残したいという意が込められています。

今大会の主な目標

日本女子サッカー界全体の発展と女子サッカー文化の普及

昨年のなでしこジャパンによるFIFAワールドカップ優勝。またその後の一連の活躍。現在、日本女子サッカー界への関心は、男子サッカーに劣らず高まってきています。しかし、女子サッカーにチャレンジしたい子どもたちへのサポートやその環境づくりは、これからも取り組まなければいけない日本サッカー界全体の課題です。日本サッカー協会はFIFAの協力のもと、今大会を通して若い世代へサッカー文化を根付かせ、より良い環境を醸成していくため、3つの柱を掲げて取り組んでいきます。

女子プレーヤーの普及を目指します。

日本サッカーは、「JFA2005年宣言」、また女子はそれを受けて「なでしこvision」をミッションステートメントとして、普及・強化を進めています。

 なでしこvisionの1〜3のうち、2の世界大会に出場、そこでの活躍を今回また目指すわけですが、特に1の普及の部分「日本女性のメジャースポーツにする。」にチャレンジできればと考えています。現在女子の登録選手数は、まだ全体の4%程度です。やりたい子が当たり前に選べるスポーツ、身近にやる場が当たり前にあるスポーツに、まだなりきれていないのが実情です。アメリカ、ドイツといった他の強豪国と比較しても、普及の面では大きな隔たりがあります。ここが厚くなれば、さらなる発展を得ることができると考えます。

 特にU-12では男子と一緒にプレーすることも難しくないのでサッカーをする場がまだたくさんありますが、U-15年代になるとそれが困難になり、やる場がなくなってサッカーから離れてしまう、サッカー人口の大きな落ち込みがあります。そこへは今までも取り組みを重ねて来ており、改善はされてきていますが、未だ大きな課題としてとらえています。この問題に変化を起こすべく、「中学校年代活性化プロジェクト」も開始されました。ここで多くを失うことがなく、きれいな大きな山になるようにしたいものです。
 今大会のレガシープログラムでも、この年代へのアプローチを軸に考えています。

 やってみたいと思っている子達にやってみる機会をつくり、サッカーの楽しさに触れてもらう。もっとやりたいと思ってもらう。仲間がいることを知ってもらう。続けてやっていきたいと思ってもらう。サッカーとはさまざまな関わり方もある。そんなきっかけをたくさんつくる機会としたいです。

サッカーに関わる大人の質・量の向上へ

 やりたいと思った子達がサッカーに楽しく継続的に取り組んでいくためには、場が必要です。場を用意するには、大人のサポートが不可欠です。子どもたちの夢を支える大人への働きかけをあわせてやっていく必要があります。

 この大会の機会に、有資格指導者へはリフレッシュ研修を企画し、多くの指導者に試合を通して資質向上をしていただく機会としたいと考えます。世界大会を間近で観る機会はなかなかありません。この貴重な機会に、できるだけ多くの指導者の皆さんに、観て分析していただけると良いと思います。

 また、関わる大人を増やしていくことが非常に重要と考えます。
第一には、フェスティバルを通して子どもたちのサッカーに関わるきっかけをつくり、その楽しさを知っていただくこと、自信を持って関わっていただけるようになることを目指していきます。子ども達に楽しんでもらう一方で、子どもたちの周囲の大人の皆さんに、その準備、実施、フェスティバルの際の子ども達への働きかけを実際に研修し実践していただくことも、重要なプログラムとして位置付けています。

 第二に、興味を持っているより多くの方にサッカーに接していただくために、いろいろな大人の方に短時間で気軽に参加していただける簡易なセミナー(女性向け、保護者向け等)を企画し、サッカーとの良い出会いのきっかけをつくります。

 さらに、この機会にサッカー、スポーツに関わる女性人材の積極的登用をし経験を積むことも、レガシーの一つの柱と考えています。女性人材の登用に関しては、女子サッカーの発展のための重要な事項として、1991年のロサンジェルス宣言にもうたわれています。今大会には、運営に多くの女性が参加することになっています。

 当日に向けても、多くの方々の協力が必要となりますので、ぜひご参加いただければと思います。男女問わず、女子サッカーを支える人材を増やしたいと思います。特にU-20の選手達と同世代である大学生の協力も多く得られればと考えています。

 今大会を機に、今後につながる良い出会いをたくさんつくりたいと思います。

テクニカルデベロップメント(最新技術の導入)

 日本サッカー協会技術委員会では、「世界をスタンダードとした強化策の推進」、そして「三位一体+普及」を基本的ポリシーとしてもっています。

 世界大会を分析し、世界のトレンド、その中での日本の現在位置を確認し、短期・中期・長期の課題に落としていく。その貴重な機会として、試合を分析してテクニカルレポートを作成し、指導者の皆さんとも共有していきたいと思います。