「芝生で語ろう」
試合勘を取り戻し、次のステップへ
3日のバーレーン戦(AFCアジアカップ予選)は、東アジアサッカー選手権の不振を払拭する戦いぶりで、ようやく選手に試合勘が戻ってきたことがうかがえました。流れの中で得点できたのは良かった。それも、1-0でなく2-0で決めたことが大きかったと思います。特に、本田(圭佑)をはじめ、欧州組の成長ぶりが光っていました。
昨日は各地で親善試合が行われ、日本がワールドカップ本大会のグループステージ(E組)で対戦するカメルーンはイタリアと対戦して1-1の引き分け、オランダはアメリカと戦って2-1で勝利、デンマークはオーストリアに1-2で敗れるという結果が出ています。今朝の一部のスポーツ紙には、「同組3カ国も不安だらけ」「岡田日本に光見えた」といった見出しが出ていましたが、この時期の試合結果で本大会を占うのはまだまだ早い。むしろ、苦戦して課題が明確になった方がいいと思います。ですから日本にとっても、今回のバーレーン戦で勝利したからといって何も保証されたわけではないですし、ホッとする間もないと考えています。
欧州はシーズン真っ只中、日本はJリーグのシーズンオフという環境の中で、調整に苦慮した選手たちにもそれぞれ課題が見えてきた。ですから、これから始まるJリーグやヤマザキナビスコカップ、AFCアジアチャンピオンズリーグで、これまで以上の速度と高いレベルで課題を解決すると同時に、ステップアップすることが求められます。とにかく、ワールドカップを見据えて全力で戦うこと、これしかありません。
本大会での集大成に向けて
初戦(6月14日)のカメルーン戦まであと100日。国内組はその間に20試合以上を戦うという厳しい日程ですから、疲労による好不調の波はあるとは思います。しかし、岡田監督が目指すサッカーにブレはなく、選手は試合を重ねる中で技術と戦術に磨きをかけていってくれると思っています。ともかく、集大成を見せるのはあくまでも本大会。この時期に及んでジタバタするようなことではマズいわけで、しっかり地に足をつけて仕上げにかかることが重要だと考えています。
日本代表チームは5月中旬に、ワールドカップの舞台に立つメンバーを発表した後、選手はFIFAが定める休養期間を経て、24日に韓国代表との壮行試合に臨みます。本大会を前にした国内最後の試合ですので、ここで日本の完成型を試した後、最初のキャンプ地となるザースフェー(スイス)に飛びます。ザースフェーの標高は1800m。このキャンプでは、それぞれ標高1400m、1500mで行われるカメルーン戦とデンマーク戦に備えた高地トレーニングを実施。そして、5月30日にオーストリアでイングランド代表と、6月4日にスイスでコートジボアール代表と対戦し、その後、南アフリカのキャンプ地・ジョージに入ります。
先月、原(博実)技術委員長が南アで行われたワークショップに行った際、ジョージの宿舎の環境や非公開の際の設備、高地トレーニングの回復設備が完備しているかなど、こちら側の要求がきちんと守られているかどうか、細かいところを調査してくるよう指示しました。我々としては、選手らが本大会でピークの状態を迎えられるよう万全の準備を進めていますので、岡田監督以下、チームは本番に向けた調整に集中してほしいと思っています。
これから日に日にワールドカップモードが濃くなっていきます。ファン・サポーターの皆さんもワールドカップを楽しみにしていることでしょう。現地観戦を予定されている方は、南アフリカの治安や生活習慣など情報収集に努め、現地でトラブルに巻き込まれないよう今からしっかり準備して下さい。
