JFA|日本サッカー協会  Japan Football Association
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「今日もサッカー日和」


FAカップの復元

 先週、FIFAの理事会に出席するため、チューリッヒに行っていたのですが、会議後にロンドンに足を伸ばし、イングランドサッカー協会(FA)を訪れました。
 日本サッカー協会(JFA)は今年9月10日、創立90周年を迎えるんですが、これを機に「FAシルバーカップ」を復元させる計画を進めており、その制作を許可してもらおうと、今回、直々にFAにお願いに行ったんです。
 サッカーファンの方であれば、天皇杯がイングランドのFAカップを倣って創設された大会だということをご存じだと思うんですが、「FAシルバーカップ」は1919年、JFAが創設される以前に、サッカーの母国であるイングランドから寄贈されたもので、当時、ウィリアム・ヘイグさんという英国大使館の方――日本サッカー殿堂に掲額されています――が、日本のサッカー普及のためにカンニンガム・グリーン在日英国大使(当時)に、全国大会優勝チームに授与するためのFAカップの寄贈を提案し、実現したものなんですね。これを受けた当時の大日本体育協会の嘉納治五郎会長の助言もあって、急きょ、JFA(当時は日本蹴球協会)が創立されたわけです。
 このFAシルバーカップですが、残念ながら第二次世界大戦のときにスポーツ関係銀器献納で軍に没収されてしまいました。戦争によって、両国の平和のシンボルでもあったカップが姿を消さざるを得なくなったのは悲しいことですが、当時はサッカーだけでなく他のスポーツの銀製のトロフィーなどがすべて没収されたんですよね。
 それで今回、今年1月に就任したデービッド・バーンスタイン新会長に面会し、「90周年記念のために新たにFAカップを作らせてほしい」とお願いしたところ、「我々としても名誉なことなので、是非とも我々が制作して日本に寄贈したい」と言ってもらうことができました。制作には8~10週間くらいかかるそうですが、今年の創立記念の殿堂式典でお披露目できればと思っています。
 このように、日本サッカーは古くからFAとのつながりがありますが、近年では、特に審判員のレベルアップのためにFAの力を借りてきました。昨年までJFAのトップレフェリーインストラクターを務めていたアラン・ウィルキーさんには本当にきめ細かな指導をしてもらい、それによって西村雄一主審ら日本の審判団がFIFAワールドカップ南アフリカ大会で高い評価を受けたと言っても過言ではありません。
 イングランドに限らず、スペインやイタリアなどサッカー先進国に学ぶことはまだまだありますので、これからも海外との交流を育み、日本サッカーの発展に生かしていきたいと思っています。

2014年FIFAワールドカップ、アジアは4.5枠を維持

 報道されている通り、今回のFIFAの理事会で2014年ワールドカップの各大陸の出場枠が決まり、欧州が13、アフリカが5、北中米・カリブ海が3.5、南米が4.5(開催国のブラジルは除く)、オセアニアが0.5と前回大会と同様となりました。
 南アフリカ大会でニュージーランドが予想外の躍進を遂げたために、オセアニア大陸連盟(OFC)は0.5枠から1枠に増枠してほしいと希望を出していました。アジアとしては現行の4.5枠を死守するために、色々対策を練って理事会に臨みました。
 しかし、開催国のブラジルを加えて5.5枠になる南米サッカー連盟に対して、3.5枠から4枠増を求める北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)が多すぎると異議を唱え、それこそ喧々囂々の議論となって紛糾。そのやり取りを見たOFCは、増枠は難しいと判断。それでアジアとしては現状の4.5枠をキープできることになりました。
 出場枠については、理事から2018年に向けて基準を設けるべきだという意見が出て、今後、FIFAが検討し、基準案を策定することになるのではないかと思っています。  2014年のワールドカップ予選、日本は3次予選からの出場ですが、それが早くも今年9月から始まります。3月にはキリンチャレンジカップが行われ、FIFAランキング25位(3月8日現在)のモンテネグロ代表と、成長著しいニュージーランド代表と対戦します。ワールドカップ予選やオリンピック予選での活躍に向け、これからの一戦一戦は非常に重要な意味を持ちますので、中身の濃い、有意義なゲームを展開してほしいと期待しています。
 ザッケローニ監督の采配も楽しみですし、新しいヒーローの出現も期待できます。これからのSAMURAI BLUE是非とも楽しみにしていてください。