JFA|日本サッカー協会  Japan Football Association
JFAへの登録リンクENGLISHRSS

「芝生で語ろう」


初戦はカメルーンと

 FIFAワールドカップ南アフリカ大会の組み合わせ抽選会が12月4日、南アフリカのケープタウンで行われ、グループリーグの対戦国が決まりました。
 抽選会は、FIFAが決定したシードチームが入るポット1から抽選が始まり、ドロワーが引いた順にグループB以降の各「1」のポジションに入ります。ポット2以降もその原則で引いた順に各グループに配置され、次のドロワーによってグループ内のポジションが決まっていきます。バランスよくトップレベルのチームが配置されますので、楽な組とか厳しい組なんていう優劣はありません。それにワールドカップに出場するチームはどこも実力派揃い、どのグループに入っても厳しい戦いを強いられるでしょう。
 日本が入ったグループEは、FIFAランキング世界第3位のオランダを筆頭に、11位のカメルーン、26位のデンマークと、いずれも格上ばかりです。カメルーンとはトルシエ、ジーコ、オシム監督時代にそれぞれ1回、戦っており、2勝1分けの戦績です。オランダとはU-23世代が北京オリンピックで戦っていますし、今年9月には代表が対戦したばかり。デンマークが未知数ですが、組織的で硬いサッカーをするチーム。これから情報収集に努め、それぞれ対策を講じて本番に備えたいと思います。
 大事な初戦はカメルーンとですが、このゲームは標高1400mのブルームフェンテーンで行われます。次のオランダ戦は標高0mのダーバン、デンマーク戦は1500mのルステンブルクです。ですから高地対策を講じる必要がある。しかも、南半球は季節が逆ですから、0~5度の中での試合となるでしょう。それが個々のチームの戦い方にどう影響するか。カメルーンは暑い国ですから、日本にとっては有利かもしれない、と思う人はいるかもしれません。しかし、殆どの選手が欧州のトップリーグでプレーしていて寒い季節のプレーは慣れていますし、ワールドカップベスト8の経験もあるので、余計なことを考えて油断するなんてことがないよう、とにかく気持ちで負けないことが大事です。
 第2戦のオランダは、グループ一の強敵です。今回はワールドカップ予選を全勝で突破。ワールドカップでは優勝した経験はなく、最高が1974年と78年の準優勝、この前のドイツ大会はベスト16ですから優勝に懸ける思いは強いはず。9月の強化試合では、日本は0-3で完敗していますが、ひるむことなく、戦いに挑みたいですね。
 第3戦のデンマークは日本にとっては未知数ですが、組織的で固いサッカーをするチームですからそれに対応すべく、トレーニングや強化試合で様々なシミュレーションを行い、万全の準備をしてくるでしょう。いずれも強敵ですが、絶対に負けるという相手でもない。岡田監督が言うように、「やりがいがある」グループですね。
 11月の南アフリカとの親善試合では、あのブブセラが鳴り響く、アフリカ特有の雰囲気の中で試合ができ、選手は本大会に向けていい経験ができました。これからも、岡田監督の要望を聞きながら、ベスト4達成のためにやれることはすべてやらせたい。万全の態勢でサポートしていきます。
 これからはチーム内でのレギュラー争いも過熱し、完成度も高まっていきますから、ファン・サポーターの皆さんもSAMURAI BLUE(日本代表)の動向から目が離せなくなるでしょう。是非とも熱い応援をお願いします。

2018/2022FIFAワールドカップ招致、昨日、閣議決定

 さて、日本が進めている2018/2022年のワールドカップ招致について昨日、各省庁の副大臣と政務官による第1回会議が行われ、本日の、閣議で了解されました。これによって、来年5月には政府保証のついた開催契約書をFIFA(国際サッカー連盟)に提出するためのステップが一つ進みました。招致委員会も来年の12月の開催地決定に向け、本腰を入れて招致活動にまい進できます。
 ワールドカップの開催地決定については、2010年、2014年大会までは、当該大会の6年前に決めるというルールだったのですが、南アフリカの状況を見るといまだに建設中のスタジアムがあるなど、6年では準備期間が十分ではないのではないかという意見が出ました。また、マーケティングの観点からも早く決めるのが得策であるという考えがあって、2018年、2022年大会は早く開催国を決めようと結論づけられました。FIFAは開催意思を表明した国に早く条件を知らせようということで、今年1月に具体的なスケジュールを提出。これを受けて日本サッカー協会は同月の理事会で議論し、招致に手を挙げることを決めたわけです。
 この前、ケープタウンで行われたワールドカップ組み合わせ抽選会の会場では、2018年、2022年のワールドカップ招致に立候補している国のブースが出されており、各国が情報活動をしていました。この様子を見て、あらためてワールドカップが世界一のイベントであることを実感しましたし、すさまじい戦いになるだろうと痛感しました。5月に提出する招致ブック/開催契約書を提出すると具体的に動き出すことになりますが、現段階ではどの国も手の内を明かさないし、日本の動向にも注目しているようでしたね。日本も各国の動きを注意深く見守りながら、自治体への具体的な働き掛けや、関係各所への交渉を進めていきたいと考えています。招致委員会、組織委員会のメンバーにも各界の主要な人材に参画していただきたいと思っています。これについては、年内には発表したいと考えています。
 以前、このコラムにも書きましたが、直近の2大会を開催した大陸が立候補をできないというルールに基づくと、「JFA2005年宣言」に掲げる“2050年までにワールドカップを開催”するチャンスは、仮に2018年がアジアの場合、それ以降は2030年と2042年しかないわけです。しかも、近い将来、世界第1位、2位の人口を擁するサッカー新興国の中国やインドが立候補してきた場合は、日本が立候補する大義が薄れてしまう可能性もある。ですから、この2018年/2022年大会は絶対に狙わなくてはならないと思っています。
 2002年大会は、日本人のホスピタリティや偏見や差別のないフェアな国民性が世界に発信され、「笑顔のワールドカップ(World Cup of Smiles」と賞讃されましたが、あの感動を再現し、より多くの人々とワールドカップの醍醐味、スポーツを通じた国際交流の素晴らしさを共有したいと思っています。2002年大会は日韓共催で、その素晴らしさも体験して韓国がより近い国になりはしましたが、我々にしてみると大会を半分しか開催していないという思いがあります。
 長引く不況で日本社会も疲弊していますが、こんな社会だからこそ、日本の将来に希望と自信を持ってもらい、子ども達の夢を育むために、ワールドカップ招致に立候補する意義があると思っています。それがスポーツの価値でもあるのではないでしょうか。だから、是非とも日本にワールドカップを持っていきたい。そういう意味ではこれからが勝負です。ファンの皆さんも是非、応援して下さい。