JFA|日本サッカー協会  Japan Football Association
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「芝生で語ろう」


まずは、グループステージ突破

 第一関門であるグループステージを突破したSAMURAI BLUE。カメルーン戦での勝利で弾みをつけ、第2戦は、FIFAの世界ランキング4位の強豪・オランダを相手に善戦しました。昨年9月にオランダと対戦した際は0-3で大敗しましたが、今回の試合は選手らの奮闘と岡田監督の作戦が功を奏し、初戦のカメルーン戦よりはずっといい内容のゲームになりました。後半、球を細かくつないでいこうという強い意欲が見えましたよね。それだけに痛い失点でしたが、後に引きずるような敗戦でなかったことで、今日のデンマーク戦の勝利につながったのだと思っています。
 記者会見で岡田監督が、「パワープレーで来たときに僕の指示が聞こえなかったと思うが、選手たちは自分たちで判断して対応した」と話していましたね。選手は試合を重ねるごとに自信をつけ、結束力を高め、強くなってきたように思います。良い結果が出せずに苦しんだ時期もありましたが、そういった経験の数々がグループステージ突破という結果に出たと言えるでしょう。特にこのデンマーク戦は、"日本のサッカー"で掴んだ歴史的な勝利だと思っています。
 しかし、まだ目標の第一段階。これからが正念場です。次の相手は南米の古豪・パラグアイ。これもタフな試合になることは必至ですが、一つひとつ戦って、目指す「ベスト4」を掴みたい。選手は強い気持ちで戦ってくれるでしょう。

熱い応援に感謝

 今日は日本中の皆さんが朝早くから応援をして下さり、眠い目をこすって仕事や学校に向かったのではないでしょうか。カメルーン戦から、日本列島はものすごい盛り上がりになったと聞いていますが、皆さんの念が通じたんですね。本当にありがたいことです。
  こちら南アフリカでも各国の人たちが日本の勝利を祝ってくれています。
 カメルーン戦後、立ち寄ったレストランで偶然、FIFAのブラッター会長に会ったんですが、「おめでとう!」と、ほんとうに嬉しそうな顔で日本の勝利を喜んでくれました。オランダ戦には韓国サッカー協会の関係者が応援に駆け付け、スペイン連盟のヴィリャル会長からも連絡をもらいました。また、韓国サッカー協会の前会長である鄭夢準氏(FIFA副会長)からも電話をもらい、「一緒にベスト16に行こう」と…。今日のデンマーク戦はスタジアムに応援に来てくれ、試合後は二人で何度も固い握手を交わしました。アジアサッカーの発展のためにも日本と韓国が躍進することは必要不可欠ですからね。ともかく、日本と韓国、ともに16強入りを果たすことができて良かったと思っています。
 日本サッカー協会(JFA)の名誉総裁であられる高円宮妃久子殿下も20日に日本を発たれ、ヨハネスブルグに到着されました。日本の勝利を心からお喜びになり、試合後、僕らは妃殿下とささやかな祝杯をあげました。文部科学省の川端達夫大臣も応援に駆けつけて下さり、試合後には、菅直人総理大臣からもお祝いメッセージが入りました。
 妃殿下は、4泊7日という短い期間の中で、ご到着早々からJFAの名誉総裁として様々な活動をして下さいました。23日に日本人学校を視察された後には、SAMURAI BLUEの公式練習に駆けつけて下さり、選手一人ひとりに温かいお言葉をかけて下さいました。選手たちも妃殿下のお出ましに大いに盛り上がり、試合前日にもかかわらず、和やかな雰囲気になりました。川端大臣からは日の丸の入ったタオルが贈られ、また、「是非、日本を応援したい」と同行されたバフォケン国王(デンマーク戦が行われたロイヤル・バフォケン・スタジアムの所有者)からもサムライ達に熱い激励が送られました。
 妃殿下は試合の前にFIFAが南アに寄贈したFIFA SOS Children's Villageにも足を運ばれましたが、妃殿下はまさに「日本サッカー界の顔」として、ワールドカップでの日本の躍進はもちろん、2022年のワールドカップ日本招致に大きな力を与えて下さいます。

南アでの生活

 キャンプ地・ジョージでの生活は非常に快適で、南アの人々も温かくフレンドリー。選手も伸び伸びと過ごしています。専門家が作ってくれたメニューをもとに、チームに帯同した西さんというベテランシェフが選手たちの栄養管理をしています。
 高地での試合や試合後の疲労回復に効果的な、鉄分の多いレバーやうなぎを使った料理、梅干しや納豆など日本食も選手たちにとってはありがたいもの。僕もつい食べ過ぎてしまうのですが、種類も豊富で選手たちも満足しているようで、おいしい料理に舌鼓を打ちながらコンディション維持と疲労回復に努めています。

 そうそう、22日にジョージにある州立病院を慰問した時のことなんですが、院長から「1998年に日本政府から6,000万ランド相当の救命用具などを寄付してもらったことがあり、とても感謝しているんです」と言われ、日本が遥か遠くの国に様々な支援をしていることに誇らしい気持ちになりました。皆さんが「日本を応援します」と言ってくれ、本当にうれしく思いました。ただ、南アでは病院も24時間態勢の警備が敷かれているため、僕たちは警察に先導されて病院に入ったんですが、なんだか護送されている気分で…(苦笑)。
 妃殿下と訪れたルステンブルクのFIFA SOS Children’s Villageですが、これは2006FIFAワールドカップドイツのキャンペーンの一環として、土地をラステンバーグ市が提供し、家屋と事務所をFIFAが寄贈するかたちで設置されました。孤児や特別な事情を持つ家庭環境の子どもたち約80人(2~19歳)がそれぞれ10の家族と暮らしているんですが、JFAとしても何か力になりたいと思い、ささやかですが、子どもたちにサッカーを楽しんでもらおうと、ミニサッカーのゴールとボール10個をプレゼントしました。温かく迎えてくれた同ヴィレッジの人たちも日本の活躍を喜んでくれていると思います。

 次のパラグアイ戦まで中3日。しっかり疲れを取り、さらなる飛躍を遂げてほしいと思っています。
 寝不足が続くと思いますが、次のパラグアイ戦も日本から"気"を送っていただき、選手に大きな力を与えて下さい。応援して下さる皆様に心から感謝申し上げるとともに、引き続き熱いご声援をお願いします