JFA|日本サッカー協会  Japan Football Association
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 今、サッカー界で世界的な問題になっている違法賭博による八百長問題。欧州警察機構(ユーロポール)からは、サッカーの八百長疑惑でFIFAワールドカップ予選や欧州チャンピオンズリーグを含む欧州の380試合、世界で計680試合が捜査対象となっていることが公表されています。

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 FIFAは2007年、「スポーツの尊厳と高潔性」を守るという信念のもとに八百長問題に対して強い姿勢で臨むことを宣言し、同年7月に「試合操作」を防ぐためのFIFA Early Warning System(FIFA早期警告システム)を確立。国際刑事警察機構(INTERPOL)と提携するなどしてその撲滅に力を注ぐことを表明しました。

 JFAは2011年シーズンからFIFA のEarly Warning System(EWS)を導入。今週の月曜日(2月18日)にはEWS社(Early Warning System GmbH)のDr. Urs scherrer CEOとゼネラルマネジャーのMr. Detlev ZengleinがJFAに来局。田中道博専務理事らと「八百長」などをテーマに打ち合わせを行い、新シーズン(2013年度)に関する新たな契約を更新しました。

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 EWSは、違法なスポーツ賭博による「試合操作」(審判、選手の買収など)の可能性を検出して警告するシステムです。FIFAから独立したEWS社(99%FIFA出資会社)がこのEWSを運営しており、450社以上の世界中の賭博事業者/ブックメーカーと提携し、これらの事業者から即時的に提供されるさまざまな情報をもとに、各国のサッカーの試合における掛け率の変動などを24時間365日、監視しています。

 例えばある試合で、掛け率が急激に変動するなど「不自然な動き」が検知された場合、EWSによって「不正操作が行われている可能性がある」と判断され、その試合が行われているサッカー協会に対して、即座に「警告」が通知されます。これらの情報により「試合操作」の可能性を事前に検知し、必要な手段を講じることができるのです。

 Jリーグの各試合を含む日本国内の試合も、各国の複数の賭博事業者/ブックメーカーにおける賭けの対象になっていることから、試合が操作されてしまう危険にさらされています。そういった状況を決して看過できないことからJFAはEWS導入を決め、2011年、EWS社と契約を交わしたのです。

 FIFAは、アジア各国のリーグでもEWSを導入させたいと考えており、「アジアのモデル協会」として日本サッカー協会に大きな期待を寄せています。

 もちろん、過去に日本国内のサッカーで疑わしい試合があったケースは一度もありませんし、EWSを導入してからも一切ありません。フェアプレーやリスペクトを重んじ、八百長などの不正や犯罪を許さないという日本人のメンタリティーもあるでしょうが、だからといって、今後もそういった犯罪行為や不正が行われないとは限りません。

 「試合操作」を防ぐための措置を講ずることができ、同時にその「抑止力」も期待できるEarly Warning System――世界トップレベルの協会を目指すJFAとしても、日本で行われる試合の公正さを国内外に示すことが重要だと考えています。

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<JFAは2月18日、FIFA EWS社(Early Warning System GmbH)との契約を更新>

 今後も日本サッカー界は、違法賭博による「八百長」という世界的問題に対して断固たる姿勢で臨み、日本サッカーの「クリーンな姿」を内外に示していく考えです。