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天皇杯全日本サッカー選手権大会
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チーム紹介(都道府県 )
北海道/ 札幌大学 青森県/ ヴァンラーレ八戸 岩手県/ グルージャ盛岡 宮城県/ ソニー仙台FC
秋田県/ ブラウブリッツ秋田 山形県/ 日本大学山形高校 福島県/ 福島ユナイテッドFC 茨城県/ 筑波大学
栃木県/ ヴェルフェたかはら那須 群馬県/ tonan前橋 埼玉県/ 平成国際大学 千葉県/ 柏レイソルU-18
東京都/ 横河武蔵野FC 神奈川県/ Y.S.C.C. 山梨県/ 山梨学院大学オリオンズ 長野県/ AC長野パルセイロ
新潟県/ 新潟経営大学 富山県/ 富山新庄クラブ 石川県/ ツエーゲン金沢 福井県/ サウルコス福井
静岡県/ 浜松大学 愛知県/ FC刈谷 三重県/ FC鈴鹿ランポーレ 岐阜県/ FC岐阜SECOND
滋賀県/ SAGAWA SHIGA FC 京都府/ アミティエSC 大阪府/ 関西大学 兵庫県/ 関西学院大学
奈良県/ 奈良クラブ 和歌山県/ アルテリーヴォ和歌山 鳥取県/ 米子北高校 島根県/ 松江シティFC
岡山県/ ファジアーノ岡山ネクスト 広島県/ 福山大学 山口県/ 徳山大学 香川県/ カマタマーレ讃岐
徳島県/ パナソニックエナジー徳島 愛媛県/ FC今治 高知県/ 高知大学 福岡県/ 福岡大学
佐賀県/ 佐賀大学 長崎県/ 長崎総合科学大学附属高校 熊本県/ 大津高校 大分県/ HOYO大分
宮崎県/ 宮崎産業経営大学 鹿児島県/ ヴォルカ鹿児島 沖縄県/ FC琉球

北海道/ 札幌大学

 白熱した打ち合いを制し、2年ぶりに知事杯全道選手権大会を制した。天皇杯出場は22度目。道内の大学サッカーを引っ張るチームが全国の舞台で躍進を目指す。
 大会4試合で18ゴール、決勝でも6得点をたたき出した攻撃力が持ち味だ。高い技術と突破力を備える西村啓主将が攻撃をけん引する。藤山和夫監督が「大舞台に強い」と評する4年生は決勝でハットトリックの大活躍を見せた。
 酒井遼太郎、黒田亮介の2トップは2人で大会通算6得点。スピードに秀でた2トップに西村が絡む鋭い攻めで得点を重ねた。攻撃練習に重点を置き、熊谷大喜コーチの「開始10分で点を取り、流れをつかむ」という狙いを実践。準決勝、決勝とも開始10分以内に先制点を奪う〝速攻〟で試合を優位に進めた。
 昨年の知事杯全道選手権は決勝で道教大岩見沢校に敗れ、今年の総理大臣杯北海道大会は準決勝で道都大に完敗し、姿を消した。「どん底に落ちた。みんなで意見を出し合って、一からやり直した」と黒田。奮起して結束を増したチームに、西村は「札大には伝統がある。絶対に負けられない気持ちで戦っている」と強調する。 初戦の相手はJFLの長野パルセイロ。強敵相手に持ち味の速攻が通用するか注目だ。
(北海道新聞)  

青森県/ ヴァンラーレ八戸

 3年連続で同一カードとなったNHK杯第65回青森県サッカー選手権大会決勝で、昨年の覇者・八戸大に2―1で逆転勝ち。2年ぶり2回目の優勝を果たすとともに、天皇杯全日本サッカー選手権の出場権を獲得した。
 東北社会人リーグ2部北ブロックに所属して7季目。昨年は震災の影響で南北を統合した変則開催だったが、ヴァンラーレは10戦全勝で初優勝。今季は計14試合中、第9節終了時点で北ブロック2位につけている。
 U―18日本代表経験もあるFW佐々木絢也が県大会決勝で後半ロスタイムに決勝点となるミドルシュートを決めるなど、今季新加入の選手たちも即戦力として期待に応えている。基本システムは4―3―3だが、選手層が厚くないだけに状況に応じてシステムやポジションは柔軟に変更。主将のMF新井山祥智が広い視野と精度の高いパスで攻撃の起点となり、経験豊富な長身DF照井篤が守備陣を統率する。
 天皇杯初出場の一昨年は、1回戦で順大(千葉)に延長戦の末、4―5で敗れた。今年の初戦の相手はYSCC(神奈川)。3年目の山田松市監督は「粘り強く自分たちのサッカーをして、いい結果を出したい」と、まずは初戦突破を目指す。
(東奥日報)

岩手県/ グルージャ盛岡

第62回岩手県サッカー選手権大会決勝戦で、富士大学を2-0で破り5年連続6回目の天皇杯本戦出場を決めた。前半は両チーム無得点で折り返し、後半20分に佐藤が先制点を決め、その4分後に加藤が追加点を奪いそのまま逃げ切った。
チーム本拠地は盛岡市。グルージャはスペイン語で「鶴」の意味。盛岡藩主南部家の家紋が「むかい鶴」で、名物の「じゃじゃ麺」、県内の方言に「じゃ」が多く使われていることにもちなんで名づけられた。
 チームは東北社会人リーグ1部に所属。今季は負けなしの首位(8月30日現在)。悲願のJFL昇格を目指し過密日程の中、奮闘を続ける。
 天皇杯全国大会では県勢で唯一の勝利経験チームだが、いまだ「Jの壁」は越えられずにいる。今年の初戦はJFL所属の横河武蔵野FCとの対戦で格上相手に勝利を目指す。
(岩手日報)

宮城県/ ソニー仙台FC

 宮城県予選決勝は2―0で仙台大に快勝した。1回戦の高知大に勝利すれば地元のJ1ベガルタ仙台と3年連続の対決となる。主将のMF瀬田貴仁は「天皇杯はJ1チームと真剣勝負できる貴重な機会。ベガルタは現在2位と好調で、ソニー仙台もJFL5位(9勝9分け5敗)と調子は悪くない。熱い仙台ダービーを実現したい」と闘志を燃やす。
 今季、コーチから昇格した石川雅人監督は「自らアクションを起こす」攻守に積極的なサッカーを掲げる。布陣は4―2―3―1。瀬田と新加入した山藤健太のダブルボランチを起点に、ワントップのFW沢口泉や左サイドハーフ宮尾勇輝らが連動してゴールに迫る。守備は最年長のセンターバック谷池洋平を中心に堅守。FW村田純平と並んでチームトップの6得点の宮尾は「ぶれずに自分たちのスタイルを続けている成果が出ている。天皇杯でもゴールを狙いたい」と話す。
  昨年は東日本大震災の影響で県予選が中止になり、JFL前期の参戦を辞退した。今季は「全ての感謝を力に」をスローガンに、被災地の子どもたちを試合に招待するなど復興支援活動も継続。石川監督は「勝っていく姿を見せることが地域や会社を元気にすることにつながる。ピッチの上で全力を出し、1戦1戦思い切りぶつかっていく」と力を込める。
(河北新報)

秋田県/ ブラウブリッツ秋田

 第22回秋田県総合サッカー選手権大会決勝で、秋田FCカンビアーレを2-0で下し、11年連続19度目(前身のTDKサッカー部を含む)の本大会出場を決めた。
 チームは一昨年、北東北初のJリーグチームを目指すクラブチームとして誕生し、現在はJFLに所属。
 今季は開幕から4連勝と勢いに乗り、上位をキープしていたが、7月に入って4連敗するなどやや息切れで7勝7分8敗の11位(8月30日現在)となっている。リーグでの順位浮上につなげるためにも、本大会でしっかり結果を出し、チームを勢いづけたいところだ。
 Jリーグ入りを目指すブラウブリッツ秋田にとって、本大会は「J」のチームを相手に実力を試す絶好の機会でもある。昨年は2回戦でJ1のモンテディオ山形に0-2で敗れた。今年は初戦を勝ち上がれば、2回戦でJ1の大宮アルディージャと顔を合わせる。
(秋田魁新報)

山形県/ 日本大学山形高校

 日大山形高は堅く粘り強い守備、素早い攻守の切り替えが持ち味。矢作直樹監督は大舞台を前にし、「目の前の一戦を必死に戦うだけ」と気負いはない。
 羽黒高との県代表決定戦は1点差ゲームをものにし、勝負強さが光った。基本的なフォーメーションは4-4-2。守備ではDF高橋光大がDF陣を束ね、体をしっかりと寄せた厳しいプレスで攻撃の芽を摘み取る。攻撃の要は主将FW川崎孝也、1年のFW宮阪淳也の2トップ。決定力のある川崎はスピードを生かした裏への抜け出しを武器にし、県代表決定戦で決勝点を挙げた宮阪は豊富な運動量で攻守にリズムをもたらす。試合を重ねるごとに、2トップの連係はかみ合ってきた。
 それぞれが献身性を発揮し、意思統一したサッカーを目指す。初戦ではボールの奪いどころを明確にし、敵陣ゴールまで持ち込む攻撃を続けられるかが鍵になりそう。「今、取り組んでいるプレーの精度を一つ一つ上げていく」(矢作監督)。日々の練習や県外遠征などを通じて深めた自信を胸に、ピッチに立つ。
(山形新聞)

福島県/ 福島ユナイテッドFC

 平成24年度 福島民報杯 NHK杯 第17回福島県サッカー選手権大会決勝でJFAアカデミー福島を2-1で破って5連覇を達成し、5年連続の出場を果たした。
 2004年、福島県社会人サッカーリーグ3部リーグに加盟し、2005年に県社会人リーグ3部リーグ(西ブロック)で優勝。翌年に同2部リーグで2位となり県1部昇格を決めた。2011年、東北地区社会人リーグ1部で初優勝。
 今年2月、時崎悠氏が監督に就任。時崎氏は福島市出身。J2湘南、J2水戸の選手を経て、2007年に前身チームのFCペラーダ福島の選手兼監督に就任。2010年から福島ユナイテッドFCの選手兼コーチとして所属。チーム名は、「UNITED=ひとつになる」の意味に由来し、チーム・選手・スタッフ・サポーターが“ひとつ”になって活動していく、福島が“ひとつ”になって福島の発展・活性化のために活動していくことを目指している。
 県代表決定戦決勝戦では、前半ロスタイムにFW時崎塁が先制ゴールを決めたが、後半開始早々に同点に追い付かれる。「いつか流れが来るはず。足を動かしてしっかり守っていこう」。選手は声を掛け合いながら集中力を高め、延長戦は高い位置での守備からボールを奪い、FW新裕太朗の決勝ゴールにつながった。
 昨年の天皇杯ではジュビロ磐田に敗れたが、試合後「がんばろう福島」の横断幕とともに両チームのサポーターからイレブンに福島コールと大きな拍手が送られた。今年は1回戦を突破するとJ2ヴァンフォーレ甲府と対戦する。主将の内藤友康は「自分たちの力を全国に示したい」と天皇杯での活躍を誓った。福島ユナイテッドFCの全国での活躍は、福島県に希望と元気を与えるものとなる。
(福島民報)

茨城県/ 筑波大学

 天皇杯全日本選手権の出場権を懸けた茨城県選手権決勝は、筑波大が流通経大を3―1で下し、2年連続7度目の優勝を飾り、2年連続26度目の出場を果たした。
 関東大学1部リーグで戦う両チーム。決戦は立ち上がりから激しいボールの奪い合いが続いた。そんな中、持ち前のパスサッカーを発揮して主導権を握ったのは筑波大。前半40分、左ウイングの上村岬(3年)がMF玉城峻吾(同)からパスを受け、相手DFをかわし先制弾。上村は後半10分にもGKのキャッチミスを逃さず2点目を決めた。1点差に詰め寄られたが、ロスタイムにFW瀬沼優司(4年)がダメ押しとなる3点目を蹴り込んだ。
 布陣は4―5―1に近い。攻撃は、1トップぎみの瀬沼が前線で185cmの長身を生かしてくさびとなったり、DFの裏に飛び出しゴールを狙う。2列目の上村、右ウイングの曽山慶太(3年)も得点能力が高い。司令塔の玉城は自在にラストパスを供給。守備陣は主将の不老祐介(4年)、車屋紳太郎(2年)らが統率し堅い。
 風間八宏前監督(現J1川崎監督)が掲げた「ボールを保持し主導権を握るサッカー」が浸透する筑波大。チーム一丸となって「J」を倒す。
(茨城新聞)

栃木県/ ヴェルフェたかはら那須

 栃木トヨタカップ第回栃木県サッカー選手権大会決勝で、JFLの栃木ウーヴァFCに2―1で逆転勝ちし、3年ぶり2度目の天皇杯出場を決めた。
本拠地は県北部の矢板市。1978年に矢板サッカークラブとして設立され、2007年のNPO法人化に伴い、現名称になった。2010年から関東リーグ1部に昇格、3年目の今季は現在5位に位置している。
 前線からプレスを仕掛けて、ショートカウンターにつなげるのがチームのスタイル。ボランチの高橋祐樹(たかはし・ゆうき)、種倉寛(たねくら・ひろし)が攻守の中心で、高野修栄(たかの・しゅうえい)ら4バックは安定感が光る。前線にはスピードのあるFW本田洋一郎(ほんだ・よういちろう)がおり、スーパーサブのFW阿久津草太(あくつ・そうた)は県大会で3得点と活躍した。チームの平均年齢は27.1歳。JFLでプレー経験のある種倉など歳代のベテランと、伸び盛りの若手が融合している。
 初出場の2009年は、1回戦で八戸大(青森)に延長戦の末、4―3で勝利。2回戦でJ1の京都に挑戦して0―4で敗れた。神山和泰(こうやま・かずひろ)監督は「まずは初戦突破に全力を尽くす」と3年ぶりの大舞台に闘志を燃やしている。
(下野新聞)

群馬県/ tonan前橋

 群馬県サッカー協会長杯大会決勝戦でザスパ草津U-23(県リーグ2部)を2-1で破り、5年ぶり2度目の天皇杯出場を決めた。強豪・前橋商高OBを中心に、1982年図南サッカークラブとして発足。幼稚園から各年代でチームを置き、一貫した指導体制を敷いている。トップチームは創立以来、県内のタイトルを総なめ。県サッカー界を長年リードしてきた。07年に初の天皇杯出場を決めるも、本戦では1回戦の天理大戦に1-2で敗れ、Jリーグ勢との対戦は果たせていない。菅原宏監督は「Jへみんなでチャレンジしたい」と意欲を見せる。
 チームの大黒柱はDF氏家英行。99年に遠藤保仁(現ガンバ大阪)らとともに出場したワールドユースで準優勝するなど世界を知る1人。強烈なリーダーシップでチームをまとめる。韓国の年代別代表の経験があるFW黄圭煥は体格を生かしたパワープレーが持ち味。センターバックには高さに絶対の自信を持つDFドグラスがおり、簡単にゴールは割らせない。MF小川雄司のドリブル突破やMF宮崎明浩の前線への飛び出しからチャンスをつくる。
(上毛新聞)

埼玉県/ 平成国際大学

平成国際大は彩の国カップ埼玉県サッカー選手権大会決勝で尚美学園大を3-2で破り、2年連続2度目の天皇杯出場を決めた。
前半ロスタイムに先制されたものの、後半8分、主将で司令塔の荻原健太(4年)のパスを結城光弘(4年)が決めて同点とすると、34分には途中出場でトップ下に入った義村康祐(4年)のスルーパスに反応した同じく途中出場の堀越龍也(2年)が逆転ゴール。39分にセットプレーから失点して追い付かれたが、その1分後に右サイドの千葉真史(2年)のアシストからサイドバックの渡辺俊樹(4年)が決勝点を流し込んだ。
4-2-3-1布陣を基本に、ボールを大事にするパスサッカーを志向する。2列目の3人が流動的に動き、ボランチ荻原が広い視野と的確な技術でパスを配球する。J2町田の特別指定選手である左利きのセンターバック須藤貴郁(3年)にも注目だ。
昨秋、埼玉県大学リーグから関東大学リーグ2部に初昇格。今大会では1回戦を突破すれば、浦和レッズとともに埼玉サッカーをけん引する大宮アルディージャとの対戦が待っている。西川誠太監督(35)は「関東大学リーグ1部に上がることや、天皇杯でJリーグチームを倒すことがゴールではない。本当の成功者はどんどん次の目標を見つけて、それを限りなく越えていく」と話す。目標は大きく、理想は高く。創部12年目を迎えた平成国際大の挑戦に終わりはない。
(埼玉新聞)

千葉県/ 柏レイソルU-18

 2年連続の天皇杯出場。今季昇格したばかりのプリンスリーグ関東1部では10戦負けなしで、8月上旬には日本クラブユース選手権を初制覇と、今季のユース世代では無類の強さを誇る。すでに3選手がトップチーム登録を果たしているが、下平隆宏監督は「あと4、5人は出るでしょう。この世代が将来のレイソルを引っ張っていく」と話す。
 現高校3年生の代は大半が昨季から主力で、攻撃スタイルも変わらず、最終ラインから短いパスを細かくつないで試合を支配する。各年代別の日本代表に選出されてきた主将のMF秋野央樹は「ジュニア年代から一緒にやっている。高校サッカーと違い、早い段階から共通理解ができている」と言う。県大会決勝も元Jリーガーを複数擁する浦安SCを相手にピッチを広く使って終始主導権を握った。体力を奪ったことで終盤はカウンターもほとんど受けず、下平監督は「一層質が上がってきた。強くなった」と1―1からのPK戦の末の勝利にも納得顔だった。
 初戦突破すれば、昨年は本大会1回戦で敗れて実現しなかったトップチームとの対戦が公式戦で実現する。秋野は「まずは1回戦に勝って、今度こそ絶対にトップチームとやりたい」と意気込む。
(千葉日報)

東京都/ 横河武蔵野FC

第17回東京都サッカートーナメントで優勝し、天皇杯本戦出場を果たした。
本トーナメントでは、前身の横河電機・横河電機サッカー部時代を含み過去8回の決勝進出を数えるが、優勝は第5回大会のみ。今回もまた、生みの苦しみを味わった。
2年前の決勝カードの再現となった準決勝の東京ヴェルディユース戦は、PK戦で辛勝。
決勝の東京23FC戦では、後半に先制を許すも、同43分にPKを決めて延長戦へ。
延長前半にも勝ち越しを許す苦しい展開となるが、後半残り1分にDF上田が左サイドの突破からそのまま決め、PK戦に持ち込むと、5人のキッカー全員がネットをゆらし、久々の優勝カップを手にした。
本戦一回戦に勝利すると、二回戦は地元のJ1・FC東京との対戦となる。
12年ぶりの戴冠の勢いで、まずは初戦を突破したい。
(東京新聞)   

神奈川県/ Y.S.C.C.

 3年連続5度目の出場となるYSCC。新たな歴史のページを刻むため、過去4度はじき返された1回戦突破をまずは狙う。
 全国地域リーグ決勝大会を3度目の正直で制し、今季から念願のJFLで戦っている。24節時点で昇格組ながら4位と奮闘。リーグ2位の45得点と高い攻撃力を誇っている。
 躍進の象徴は、4年目のFW辻正男だ。リーグ2位の16得点をマークし、スピードを生かした得点能力の高さは抜群。県代表決定戦では負傷中で試合を欠場したが、本大会での復帰が見込まれている。主将の服部を中心とした守備陣は、前線から激しくボールを奪いにいくアグレッシブなスタイル。1年目のGK高橋は守備範囲が広く、的確な飛び出しでピンチを救う。
 専用のグラウンドはなく、選手たちは仕事や学業に励みながら、全員が会費を払ってプレーする。2回戦では同じ横浜に本拠地を置く、J1横浜Mとの対戦が待っている。「サポーターや、スポンサーを増やすためにも、マリノスと試合をやって、多くの人に自分たちの存在を知ってもらうことが重要。1回戦は絶対に負けたくない」と服部。大目標の〝横浜ダービー〟へ向けて、力を込めた。
(神奈川新聞)

山梨県/ 山梨学院大学オリオンズ

 120人近い部員を抱える山梨学院大サッカー部の上から3番目のチームで、いわば〝3軍〟だ。試合数を増やしてチーム全体のレベルアップを図るため、〝2軍〟に位置する山梨学院大ペガサスとともに、山梨県社会人リーグに所属。初陣となった昨季は3部で優勝し、2部に昇格している。
 県予選は2回戦から登場し、今年の県高校総体、インターハイ県予選の覇者・帝京三高に1―0で競り勝った。準々決勝からは、県社会人リーグトップのスーパーリーグに所属するチームとの対戦となった。2―0で大月モナークスを撃破すると、準決勝は玉穂FCに1―1でPK戦の末に勝利。ともに初Vをかけた決勝は、後半に1点を奪ってフエゴベルクを破った。
 テンポ良くボールをつなぎながら、サイドからの攻略を持ち味にする。決勝戦では人数をかけて守る相手に手を焼いたが、それでも、最後までその〝形〟を崩さずに戦った。そして、決勝ゴールは生まれた。
 このチームの指揮を取る町田秀三コーチは「僕らはチャレンジャー。やることに変わりはない」という。洞沢秀作主将も「全国でも、自分たちのサッカーで勝ち上がりたい」と意気込みを語る。
(山梨日日新聞)

長野県/ AC長野パルセイロ

前身の長野エルザSCとして出場して以来、8年ぶりに天皇杯切符を獲得。数年後のJリーグ入りを目指して今年7月にJリーグ準加盟の承認を受け、参戦2年目の日本フットボールリーグ(JFL)では首位と好調だ。初戦を突破し、Jリーグ勢と公式戦で初対戦となるJ1札幌との2回戦に照準を合わせる。
天皇杯切符を懸けた県代表をめぐっては、昨季まで4年続けて宿敵の松本山雅FCに決勝で惜敗する苦渋を味わってきた。松本山雅がJ2に参戦して欠場した今季の県選手権は、決勝で地域リーグのアルティスタ東御に10-1で大勝。久々の大舞台に臨む。
高い位置での組織的な守備からボールを奪い、スピード感のある攻めにつなげる形が得意。大橋良隆と野沢健一で組むダブルボランチを中心に、JFLでも随一の運動量が戦術の土台を支える。
攻撃の中心はエースの宇野沢祐次。スピード、技術、体の強さに優れた万能FWで、リーグ戦でもチーム全体の3分の1のゴールを稼ぐ得点頭。今季は向慎一が蹴る精度の高いセットプレーも得点源になっている。
(信濃毎日新聞)

新潟県/ 新潟経営大学

全日本大学選手権に北信越代表として2年連続出場している。前線から積極的にボールを奪いに行く攻撃的なチームで、天皇杯出場は4年ぶり2度目。
FW稲葉旬と、DF登録ながらトップもこなせる青木秀の前線が、体を張ってボールをキープする。稲葉は労を惜しまず走り続け、178センチの青木は体格を生かし、前線での起点になる。2トップにボールを入れながら、サイドへ散らし、時間をかけて厚みをかけた攻撃を組み立てる。
ボランチのMF横島翔太は足元の技術に優れ、冷静なゲームコントロールができる。コンビを組むMF田中僚と横島のダブルボランチにボールを預けることで、チームの連動性が高まる。
GK東川陸は天皇杯県予選決勝で好セーブを連発した。シュートストップに長け、正確なロングフィードが武器だ。
フィジカルトレーニングには力を入れており、暑い中でもいつも通りのサッカーを貫く。県予選を通し、競り強さが出てきた。けがで県予選を欠場した選手も戻ってくるので、選手層は厚くなる。「誰が出ても同じサッカーができる」ことを目標に、天皇杯初勝利を目指す。
(新潟日報)

富山県/ 富山新庄クラブ

 3年連続3度目の天皇杯出場となる。第17回富山県サッカー選手権の決勝では、ライバルのヴァリエンテ富山を1ー0で下した。
 クラブは1968年、富山市新庄中学校のサッカー部OBらが設立した。現在はJ2カターレ富山の前身チームであったYKK APとアローズ北陸の元選手が主力を担い、近年はカターレの引退選手を加えてレベルアップを図ってきた。今季は北信越1部リーグ(8クラブ)に昇格し、7勝2分け5敗で3位の好成績を収めた。
 4ー4ー2を採用し、丁寧なパスサッカーを展開する。カターレ出身のMF野嶋キャプテン、MF景山の2人がボランチで並び、攻守の起点となる。スピードのある新加入のMF前野やドリブル突破が特長のMF菊池がサイドから好機を演出。トップの位置には、得点感覚に優れるFW金丸、ポストプレーが持ち味のFW石黒が入る。守備面ではセンターバックのDF金森とDF川野を中心に堅いブロックを張る。
 1回戦の大阪代表・関西大戦に勝利すれば、2回戦はJ1ガンバ大阪と対戦できる。イレブンは「J1クラブと良い雰囲気の中で真剣勝負がしたい。1回戦は必ず勝ちたい」と意気込んでいる。
(北日本新聞)

石川県/ ツエーゲン金沢

 Jを目指す県内唯一のJFLのチームとして石川県選手権で6連覇を達成。母体となった金沢サッカークラブ時代を含め、天皇杯出場は8度目となる。
 県大会決勝は昨年に続いて金沢星稜大と対戦した。前半2―0とし、後半は追加点こそ奪えなかったが、堅い守備で反撃を許さなかった。
チームは2006年、「石川からJリーグへ、石川から世界へ」をスローガンに誕生、2010年からJFLを舞台に戦う。今季は森下仁之監督の下、リーグ戦13位と苦しんでいるが、チームを引っ張る諸江健太主将や巧みなボールキープで攻撃を組み立てる石舘靖樹、昨季チームトップの10得点を挙げた平林輝良寛ら実力のあるプレーヤーがそろう。
天皇杯は得意とする大会で、現チームとなってから初戦敗退は一度もない。昨季はJ1サンフレッチェ広島に一時勝ち越すなど2―4と善戦。2009年はJ2のベガルタ仙台を相手に延長の末0―1と強敵相手にも好ゲームを展開した。森下監督は「ボールを持つ相手にしっかりプレッシャーをかけ、格上相手にも物おじせずにぶつかっていく」と話し、イレブンも「今回こそJのチームを倒す」と気合十分。金星奪取へ、ファンの期待も大きい。
(北國新聞)

福井県/ サウルコス福井

 2006年、福井にJチームをつくろうと発足した。翌年、北信越2部リーグで2位となり、入れ替え戦に勝って1部昇格。1部では08年7位、09、10年5位、11年4位と次第に実力をつけ今年、悲願の初優勝を遂げた。JFL昇格を懸ける全国地域リーグ決勝大会に出場を決めるとともに、全国社会人選手権にも2年連続で出場する。
 横浜Fマリノス育成普及本部コーチ、福島ユナイテッドFC監督など多彩な指導歴を持つ石田監督の下、守備をベースとしたポゼッションサッカーを展開。天皇杯県大会決勝は4―0で完勝、北信越2部リーグの坂井フェニックスを寄せ付けなかった。
 06、07年とJ2モンテディオ山形に在籍したMF鈴木と、一昨年、昨年とJFL・MIOびわこ草津、カマタマーレ讃岐でプレーしたFW坂井がチームの軸。中盤の岩崎、左サイド宮山はスピードがある。ボランチ前田は視野の広いプレーが持ち味。絹巻、井筒の両 センターバックとGK伊藤の連係も良く、北信越1部リーグでは14試合で7失点にとどめた。
 過去3度の天皇杯は08年に初戦を突破したが、09、10年は1回戦敗退。今年は4年ぶりの勝利とともに、2回戦でJ1アルビレックス新潟と対戦することを切望している。
(福井新聞)

静岡県/ 浜松大学

天皇杯予選を兼ねたスルガ杯県サッカー選手権大会の準決勝、決勝でホンダFCと藤枝MYFCのJFL2チームを連覇した。決勝は延長戦でも決着が付かず、PK戦の末に3年ぶり7度目の天皇杯切符を手にした。
「ボールを動かし、相手を崩すサッカー」が信条。ボランチの小野寺を中心に自陣から丁寧にボールを回す。前線にはスピードのある村松、ボールコントロールに優れ、ドリブル突破を仕掛ける大町の2人を配置。山形、窪田の両サイドバックも絡めた厚みのある攻撃を展開する。守備陣は大道、徳武を中心に常にボール保持率を高めることを意識する。
今季は東海学生リーグの前期を首位で折り返したが、総理大臣杯の出場は逃した。以来、球離れと状況判断の早さに磨きを掛け、長沢監督は「ボールをつなぎ、一瞬の抜け出しで決定機をつくるサッカーが浸透した」と手応えを感じている。
過去2回の天皇杯は第82回大会の2回戦が最高で、Jリーグ勢と対戦する前に敗れている。今大会の1回戦は、三重県代表のFC鈴鹿が相手。勝てば2回戦で同じ県勢のJ1ジュビロ磐田との対戦が実現する。「自分たちのスタイルがJリーグとの真剣勝負でどこまで通用するか試したい」と徳武主将。まずは初戦突破に全力を注ぐ。
(静岡新聞)

愛知県/ FC刈谷

愛知県サッカー選手権大会決勝で、マルヤス工業サッカー部(岡崎市)をPK戦で下し、3年ぶり14回目の本大会出場を果たした。
8月25日に名古屋市港サッカー場であった決勝戦は接戦となった。後半十六分、MF北野純也選手の右クロスを、DF東間勇気選手が頭で合わせて先制。しかし後半二十六分にPKで同点とされた。その後、決定的な好機を何度も迎えたが、2点目を奪えずに延長戦を終了。PK戦は後攻のFC刈谷が4―3で制した。
デンソーサッカー部を前身として2006年に誕生したクラブチーム。高校サッカー界の古豪としてしられる刈谷高校の白地に「赤たすき」にちなんだユニホームを採用している。しかし09年にJFLから社会人リーグに降格。リーマン・ショックによる08年秋以降の不況でスポンサー収入の減少や主力選手の相次ぐ退団などでクラブ存続の危機を経験した。
二十二人の選手は全員がアマチュアで、昼間は地元スポンサーの自動車部品工場や介護事業所などに勤務。平日の練習は夜間に二時間しかできない。
西原拓己コーチは「短時間の練習でスタミナを付けることができない弱点を補うために、セットプレーやパスなど戦術にこだわっている」と話す。
加藤知弘監督は「困難を乗り越え、天皇杯の出場権を獲得できた。プロを目指している若手もいる。天皇杯でJFLやJリーグのチームとガチンコでたたかえる舞台に立てるのが楽しみ」と意気込んでいる。
(中日新聞)

三重県/ FC鈴鹿ランポーレ

2年連続2回目の出場となるFC鈴鹿ランポーレは、三重県鈴鹿市を拠点に活動するクラブチーム。現在は東海社会人リーグ1部に所属し、昨年の本大会では2回戦でJ1名古屋と対戦し、6-0で敗れた。
チーム幹部によると、この大敗が選手の意識改革につながった。Jリーグで鍛えられた高いレベルの選手との対戦で選手に危機感が芽生え、試合に臨む選手の目つきが変わった。
高木成太監督は「昨年の名古屋との対戦で、あらゆる面で選手の成長につながった」と話す。Jリーグ昇格を目指すチームにとって、今大会の目標は1つでも多く勝って、レベルの高いチームとの試合経験を積むこと。
主将のDF原祥太郎選手も「天皇杯は1つのミスが失点につながり、負けにつながる大会ということが、昨年の経験でわかっている。ミスをなくすことから始める」と気を引き締める。
1日に開かれる初戦は、ホームグラウンドの三重県営鈴鹿スポーツガーデン。地の利を生かし、大会制覇に向けた最高のスタートを切りたいと考えている。
(中日新聞)

岐阜県/ FC岐阜SECOND

5年連続で代表決定戦を制し、5度目の天皇杯切符をつかんだFC岐阜SECOND。今秋に地元で開催されるぎふ清流国体では成年男子種別の岐阜選抜チームも兼ねており、「調子は上々。国体に勢いをつなげられるような戦いをしたい」と伊藤哲也監督も鼻息が荒い。
チーム名からも分かるように、J2に所属するFC岐阜の下部組織。しかし全選手が普段は働きながら、平日の夜間を中心に練習している。現在東海社会人1部リーグに所属、第11節を終え8勝3分と参加チーム中唯一の負けなしで首位をひた走っている。
J2やJFLなどを経験した選手がそろうのが強み。県代表決定戦の決勝で2ゴールを挙げた主将の松江克樹と遠藤雄一の2トップは、東海リーグでも屈指の得点力を誇る。サイドから正確なクロスを上げる片山朗や村松潤らとの連係が攻撃の鍵を握る。
1回戦を勝てば、昨年2回戦で0―2と敗れたJ1・清水との再戦となる。伊藤監督は「昨年は敗れたものの大きな自信を得た試合だった。1年間の成長を確認するためにも、もう一度対戦してみたい」と静かに闘志を燃やす。
(岐阜新聞)

滋賀県/ SAGAWA SHIGA FC

滋賀県選手権決勝は、同じJFL勢のMIOびわこ滋賀と激突。互いの意地がぶつかる「滋賀ダービー」を3―0で制し、6年連続6度目の天皇杯出場を決めた。
2007年に、企業チームの佐川急便東京SCと佐川急便大阪SCが統合、拠点を守山市に移して誕生した。
JFLで優勝3度を誇るアマチュア屈指の強豪で、連覇を狙う今季も3位に付けている。
中口雅史監督が掲げるテーマは「全員攻撃、全員守備」。
選手が次々とボールに絡んで相手守備を切り崩し、守っては前線から連動したプレスを仕掛ける。
攻撃の中心はFW清原。鋭いドリブル突破を武器に、今季リーグでチーム最多の11得点をマーク。
長身のFW御給も高い得点力を誇る。
中盤はMF山根主将、MF中村元、MF嶋田らキープ力のあるベテランが支える。
リーグ最多出場記録を更新中のDF冨山が守備ラインに安定感をもたらす。
天皇杯の最高成績は、2007年の4回戦敗退。
昨年は2回戦でJ1のG大阪に0ー2で敗れており、「打倒Jリーグチーム」を目標に局面での判断力を磨いてきた。
副将のDF旗手は「失うものは何もない。一戦ずつが挑戦」。今年こそ金星をつかみたい。
(京都新聞)

京都府/ アミティエSC

 府代表決定戦決勝で佐川印刷SCの6連覇を阻み、初の本大会出場を決めた。大卒1~3年目の選手で固め、決勝の先発11人の平均年齢は23・4歳。豊富な運動量とスピードを生かした攻撃で挑む。
 2010年に関西リーグ2部のFC京都と合併して強化が始まり、今季は同1部で現在無敗の首位。J2京都や山形を指揮した京都出身の柱谷幸一氏がテクニカルアドバイザーとなり、来季のJFL入りを狙っている。
 陣形は4-5-1。攻守のバランスを取ってボールを保持するスタイルを志向するが、相手に応じて柔軟に戦い方を変える。ワントップの中村、2列目の守屋、須ノ又、倉本は前線に飛び出すスピードと突破力を備え、守備意識も高い。DF陣もセンターの大久保、與那嶺樹を中心に体を張って粘り強く守る。
 選手は午前中に練習し、大半が夕方からチームを運営するNPO法人のサッカースクールでコーチを務めている。試合になると、教え子である児童や保護者が駆けつけ、一体感のある大声援を選手に送る。チーム名のアミティエはフランス語で「友情」を意味する。守屋主将は「子どもたちの声が一番のパワー。京都代表の責任を持って挑みたい」と意気込む。
(京都新聞)

大阪府/ 関西大学

 大阪サッカー選手権決勝で、アイン食品を3-1で下し、2009年度の第89回大会以来となる14度目の天皇杯出場を果たした。
同準決勝ではバッジーナ大阪FCを8-2で撃破。高精度のパスを駆使した高い攻撃力が魅力だ。個々の選手の能力も高く、来季のJクラブ加入が濃厚なMF田中裕人(09年全日本大学選抜)、MF岡崎建哉の2選手を筆頭に、DF寺岡真弘(10、12年全日本大学選抜)、MF和田篤紀(12年全日本大学選抜)、左SBの都並優太、大阪サッカー選手権決勝で2得点を上げたFW篠原宏仁、同1得点のFW奥田勇太らタレントが揃う。2010年度インカレ優勝の強豪チームで、今季の関西学生選手権覇者。優勝候補の一角と目されて臨んだ今夏の総理大臣杯では2回戦で専修大に延長戦の末、1-2で惜敗したが、その悔しさはインカレで雪辱するとともに、つねにチームが掲げる「天皇杯優勝」という高い目標にもぶつけたい。
「僕らは天皇杯優勝を目標にやっているので、まず緒戦の富山代表に勝つことが大事ですが、1戦1戦勝って、Jのチームに勝つことが目標」と田中。「まず緒戦を大事に戦ってJリーグのチームと対戦できるようにしたいし、観ているひとが少しでも感動してくれるようなサッカーができれば」と島岡健太監督。前回出場時は2回戦でJ2甲府にPK戦の末敗退したが、打倒Jにあと一歩と迫った。今大会も緒戦突破を果たし、前回越えられなかったJの壁に挑み、一歩でも頂点に近づきたい。
(フリーライター・尾崎ルミ)

兵庫県/ 関西学院大学

 2年ぶりに兵庫代表の座に返り咲いた。前線からのプレスでボールを奪い、素早くサイドから仕掛ける速攻型のチーム。阿部浩之(現ガンバ大阪)、梶川諒太(現東京ヴェルディ)を擁した昨チームほどの強烈な「個」はないが、戦術理解度が高くハードワークをいとわない。
 出場権を懸けた兵庫県選手権決勝(26日)では、ヴィッセル神戸U―18と対戦。試合はユース年代屈指の実力を有する神戸U―18がパスワークで優位に立ち、前半9分に先制されたが、「変な意地を張らずに忍耐強く守れた」と成山一郎監督。体を張って追加点を防ぐと、1年生トリオが守備陣の奮闘に応える。同20分、小林成豪の左クロスに呉屋大翔が合わせて同点。前半終了間際にはドリブルで持ち込んだ森信太朗が逆転弾を挙げ、後半にも小林と呉屋が加点。3人で全4得点をたたき出した。1点を返されたものの、4―2で快勝。昨年まで神戸U―18に所属していた小林は「後輩に負けられへん思いもあった」と胸を張った。
 1918年(大正7年)に創設された歴史あるクラブだ。天皇杯との関わりも古く、現役とOBの混成チーム「関学クラブ」と「全関学」で、29年の第9回大会以降、計7度の優勝を誇る。近年では2000年に当時J2のベガルタ仙台に勝ち、大学チームがJクラブを破る大会史上初の快挙を成し遂げた。
(神戸新聞)

奈良県/ 奈良クラブ

 

サッカーの天皇杯県代表決定戦を兼ねた、第回奈良県サッカー選手権大会決勝で社会人チームの奈良クラブが、準決勝で社会人を破り勝ち上がった天理大に4―0の快勝。4年連続で4度目の本大会出場を果たした。
 奈良クラブは関西リーグ1部に所属。咋年は優勝を果たしたが、今季は試合を終えて5勝1敗5分けの勝ち点で2位。7月には成績不振の責任を取り羽中田昌監督が辞任、現在は矢部次郎GMが代行で監督を務める。
 チーム戦術は各選手が個人技を生かして中盤でボールを支配、両サイドバックも積極的にオーバーラップする攻撃重視型。同リーグでチーム最多4得点の桜井直哉や辻村剛史、檜山勇人らの得点源に加え、選手権大会決勝で2得点の田代主水も波に乗る。
 守備はGK日野優の気迫あふれるセービングのほか、最終ラインを高めに保ち橋垣戸光一らの粘り強いプレーが身上。DF陣は献身的な守備に攻撃意識も高く、カウンターやセットプレーでの得点にも期待がかかる。
 天皇杯初戦は9月2日、県立橿原陸上競技場に同リーグ首位のアミティエSC(京都)を迎えて行われる。
 アミティエSCはリーグ前期の5月日に対戦、1―2で惜敗した相手。勝てば8日、セレッソ大阪(J1)との対戦が控えるが、矢部監督は初戦に集中し「ホーム開催で奈良代表として恥じない試合をしてリベンジしたい」と意気込む。
(奈良新聞)

和歌山県/ アルテリーヴォ和歌山

第17回和歌山県サッカー選手権大会決勝で、近大付属和歌山高校にFW宮本宗弥の2得点などで5-0と圧勝し、4年連続4度目の天皇杯全日本サッカー選手権大会への出場権を獲得した。
クラブは2006年に創立。準備期間を経て08年に和歌山県3部リーグからスタートしたチームは順調に階段を上り、今季は関西1部リーグへ昇格。残り3試合の時点で4位につけるなど、初年度から健闘を見せている。
今季は東京23FCからGK斯波薫、FC岐阜からDF野本泰崇が加入。守備は安定感を増している。攻撃は、これまでチームを引っ張ってきた上赤坂佳孝の引退など世代交代の影響もあり、得点力アップが課題となっている。配球役となるボランチのMF田丸誠が負傷離脱中なのも痛手だ。1.5列目で存在感を放つMF芝崎純平を生かしつつ、両サイドハーフや右サイドバックのDF阿部巧也によるサイドアタックでチャンスをつくりたい。
過去3大会はいずれも初戦で敗退。主将を務める阿部は「若い選手に素晴らしいスタジアムや観客の中で、しびれるような試合を経験させてやりたいし、僕もそれを味わいたい」と2回戦で待ち受ける清水エスパルスとの対戦を渇望している。4度目の挑戦で、今度こそ初戦突破を果たしたい。
(サッカーライター 雨堤 俊祐)

鳥取県/ 米子北高校

3年連続3度目の出場。県内では無敵のチームで中国プリンスリーグ1部でも8月30日現在で2位につけている。
 県大会では1回戦で鳥取大学に1-0で勝利し、決勝ではSC鳥取ドリームス相手に、延長2-1で制して出場権を得た。決勝では前後半終わって0-0の緊迫した展開から、延長前半に右サイドの相手クリアボールを奪い、細かなパスをつなぎ、最後は竹中恭丞がシュートを決めて先制点を挙げると、その直後にも加藤潤也が追加点を奪う。1点を返されたが、そのまま逃げ切り勝利を収めた。
 昨年の天皇杯は、1回戦でJFLのカマタマーレ讃岐に1-3で敗れてJクラブとの対戦は実現しなかった。今年の1回戦の相手は九州リーグの強豪ヴォルガ鹿児島だが、堅守と豊富な運動量で1回戦突破を狙いたい。勝利すればJ1の浦和との対戦が待っている。集大成となる冬の全国選手権に向け、天皇杯でも格上チームに恐れることなく挑んでいくつもりだ。
(日本海新聞)

島根県/ 松江シティFC

 松江市を本拠地とする中国リーグ所属チーム。リーグ参入1季目の2010年は3位、11年は7位で、今季は4位に付けている(8月11日現在)。県予選決勝は、前回代表で、今季リーグ戦2戦未勝利のデッツォーラ島根(中国リーグ)を相手に積極的なプレスで走り勝ち、逆転で初優勝を成し遂げた。
細かいパスをつなぎボールを保持する「ポゼッション・フットボール」で相手を崩すサッカーを掲げる。今季から加入の小川純と岡田がディフェンスラインを押し上げ、ボランチの小川優が前線へ素早くパスを供給。中盤右サイドの森は豊富な運動量と俊足を武器に相手守備陣をかき回す。決勝戦で試合を決める3点目を奪ったフォワードの澁山は、相手守備陣の裏を突く動きで好機をうかがう。
前身はヴォラドール松江(2011年2月改名)。今年1月、チームの運営母体をNPO法人化し、3月には将来のJ2入りを宣言。地域住民と一体となったイベントを展開するなど密着型の球団づくりを進めている。
(山陰中央新報)

岡山県/ ファジアーノ岡山ネクスト

 

 岡山県代表を決める第?回岡山県サッカー選手権大会決勝で、同じ中国リーグに所属するNTN岡山を4-1で下し、2年連続2度目の出場を決めた。
 決勝は、前半15分に左サイドを起点にFW陣の連係で先制すると前半だけで4得点。2、3点目は速攻、ダメ押しの4点目はセットプレーと得点パターンも多彩だった。ただ、けが人の影響で控え選手なしの11人で臨んだため、後半は運動量が低下。守勢に回る時間が長くなったことは反省点。本大会では、控え選手を登録できるため、戦い方の幅も広がりそうだ。
 チームはJ2ファジアーノ岡山のセカンドチームとして2009年に発足。若手選手に実戦経験を積ませる目的で活動しており、中国リーグでは8月31日現在2位と好位置につけている。
 トップチームのコーチを兼任する真中幹夫監督が率い、3-4-3が基本布陣。攻撃は流動的にポジションを変える3トップを生かしたパスワークとサイド攻撃が持ち味。守備は、陣形をコンパクトに保ちながら前線から激しくプレスを仕掛けるのが基本形。精神的支柱のDF西原誉志、スピードを生かした突破が光るFW新中剛史らがチームを引っ張る。
 今大会は、2回戦敗退だった昨年を上回り、J1勢との対戦が有力な3回戦進出を狙う。主将の西原は「まずは1回戦に集中し、内容を伴った勝利を挙げて勢いに乗りたい」と闘志を燃やす。
(山陽新聞)

広島県/ 福山大学

 炎天下での試合は開始から間もなく3時間。PK戦も13人目でようやく手にした県代表の座だった。4―2―3―1のスタイルで、いつものようにボールを回し、ゴールに迫るパスサッカーを展開。だが、一瞬の隙を突かれ、前半に2失点。「決勝の重圧なのか、自分たちのサッカーができなかった」と谷本和希主将。試合を優位に運んだが、最後の精度を欠き、得点に結びつけることはできなかった。
 後半に入っても、日高直、半田翔一がサイドから、中央では大宮隆太郎を中心に猛攻。前半以上にシュートを放ち続けた。その諦めない姿勢が実を結んだ。ゴール前での混戦を制し1点。サイドからの半田の突破がファウルを誘い、PKで同点。後半、延長で計22本のシュートを浴びせた勢いで勝利を引き寄せた。
4試合で14得点を奪った。だが2点差を追いついた勝利でも、勝ち越し点を奪えなかった予選決勝には誰もが納得していない。「こいつらはもっとできる。普段通りなら5、6点は取れた」と吉田卓史監督は言う。3年ぶりに臨む天皇杯。予選決勝が普段通りではなかったならば、その発揮しきれなかった力もぶつけなければならない。
(中国新聞)

山口県/ 徳山大学

 山口県サッカー選手権の決勝では、昨年まで2年続けて決勝で敗れていた中国サッカーリーグのレノファ山口(山口市)に雪辱を果たした。前半から主導権を握り、チャンスで確実に得点。終盤、粘るレノファの攻撃陣を全員守備で封じ込め、3―2で6年ぶりの優勝をつかんだ。
 中国大学サッカーリーグでも7試合全勝で首位を走る。DFの江口将貴主将たちを中心に守備からリズムをつくる。テクニシャンのMF利根瑠偉選手、スピードのあるFW文平祐介選手たちがサイドから仕掛け、得点を狙う。
 今年1月に就任した中村重和監督は、Jリーグのアビスパ福岡や、サンフレッチェ広島のユースなどの監督を歴任。ジュビロ磐田の駒野友一選手ら日本代表を育てた手腕を発揮し、1年目で早くも全国の舞台へ。
 決勝で先制点を挙げたFW林幹也選手は「フィジカル重視のトレーニングで、以前より走れるようになった」と成長を実感する。
 今季のチームの合言葉は「Jを食うぞ」。天皇杯1回戦の松江シティFCに勝てば、2回戦は川崎フロンターレと当たる。江口将貴主将は「Jリーグチームに勝って徳山大の名前を広めたい」と意気込んでいる。
(中国新聞)

香川県/ カマタマーレ讃岐

今大会の予選を兼ねた第17回香川県サッカー選手権大会決勝で、四国学院大に3―0で快勝。8年連続14度目の出場を決めた。
高松市などを拠点にJリーグ入りを目指して活動する。1956年に発足した高商OBサッカー部が前身で、以降、香川紫雲FC、高松FCなどと名称変更しながら、香川のサッカー界をリードしてきた。カマタマーレは地元名産「さぬきうどん」の食べ方の一つ「釜玉(かまたま)うどん」と、イタリア語で海を意味する「マーレ」を合わせた造語。Jリーグ参戦活動を本格化させた2006年に採用した。
高松市出身の北野誠監督が引き続き指揮を執るJFL(日本フットボールリーグ)2年目の今季は、前J2熊本のDFチョ・ソンジンやフランス出身のMFアンドレアら守備力の高い選手を補強。得点力にやや悩みを抱えるものの、これまで21試合を戦い、10勝5分け6敗の勝ち点35で7位につける。
天皇杯は昨大会まで4年連続で初戦を突破する一方、2回戦は昨年が横浜Mに1-3、一昨年は大宮に1-4と、Jリーグ勢の厚い壁を破れないでいる。今大会も佐賀大(佐賀)との初戦を突破すれば、2回戦はJ1鳥栖との顔合わせ。準加盟クラブとして目標のJリーグ昇格へ機運を高めるためにも、悲願の金星を奪いたいところだ。
(四国新聞)

徳島県/ パナソニックエナジー徳島

 今季は三洋電機徳島から改称。徳島県予選決勝では徳島市立高を3-2で下し、2年連続5度目の出場を決めた。昨年は1回戦で敗れており、選手たちは初戦突破に向けて闘志を燃やしている。
 中盤からつないで攻め上がるプレースタイルは今年も健在で、システムは4-2-3-1。運動量が豊富な高木弘と竹森のダブルボランチでこぼれ球の回収率を上げ、ポストプレーに定評があるFW高木卓や、シュート力のある井川、山側、多賀のMF3人につないで接戦をものにしたい。
 ベテランがそろうDFは堅い。井上と朝日奈の両CBは対人での強さがあり安定感は十分。大谷と山本の両SBは積極的に攻撃にも参加し、前線に正確なロングボールを放り込む。反応力が高い藤川と経験豊富な長江のGK2人は粘り強くボールに食らいつく。
 今回が新チーム名での全国デビューとなるだけに、井上主将は「今年こそは初戦突破を果たし、Jリーグチームと対戦したい」と健闘を誓っている。
(徳島新聞)

愛媛県/ FC今治

2012年愛媛県サッカー選手権大会決勝で麻生FCを8-1で下し、4年連続(旧:愛媛FCしまなみを含む)の天皇杯出場を決めた。1976年、社会人チーム「大西サッカークラブ」として設立。2001年以降は四国リーグを主戦場とし、09年にJ2愛媛FC傘下のアマチュアチームとなって再スタートを切り、今年からチーム名を変更。昨季は四国リーグで優勝するなど着実に力をつけている。
前回の天皇杯1回戦では島根県代表のデッツォーラ島根に延長の末、2-5で破れてJクラブとの対戦は実現しなかった。
今季から指揮を執る木村孝洋監督は今年は1回戦の福山大学(広島県代表)に勝利し、2回戦でサンフレッチェ広島と戦いたいと意気込んでいる。
(愛媛新聞)

高知県/ 高知大学

 天皇杯全日本選手権出場権がかかる、第17回高知県選手権決勝で黒潮FCに3―0の快勝。10年連続17度目の本戦出場を決めた。攻撃的サッカーで、まずは連年の初戦突破に全力を注ぐ。
 今季は、昨年度の全国高校選手権で8強入りした市西宮高(兵庫)出身選手をはじめ、力のある1年生約40人が入部。部員数が初めて100人を超えた。練習場は、野球部と兼用の狭い土のグラウンドで全員そろっての練習は無理。ただ、サブメンバーも県内社会人リーグで実戦感覚を磨いており、部内競争は激しい。
 攻撃陣に力のある選手がそろう。軸は、スピードと決定力のあるFW福本。俊足のFW有間は県予選決勝で1アシスト、1ゴールを記録。センスのある竹内、アイデアが豊富な渡部の両MFが攻守の起点となる。塚本、赤木の両サイドバックも攻撃に厚みを加える。
 チームを率いて34年目の野地監督は1回戦のソニー仙台FC戦に向け、「負けて元々。全力で戦うだけ」。5年ぶり地元開催となる初戦にも、気負いはない。
(高知新聞)

福岡県/ 福岡大学

第16回福岡県選手権決勝で福岡教育大を2-0で撃破。2年連続27度目の出場を決めた。昨年は2回戦でJ1大宮に勝利。2009年も2回戦でJ2水戸を破るなど近年は大物食いを見せており、今年も台風の目として期待が高まる。
特筆すべきは選手の身長だ。Jリーグの6チームが争奪戦を繰り広げた元U-22(22歳以下)日本代表候補のDF牟田雄祐(187cm)を筆頭に、全日本大学選抜のDF大武峻(187cm)、ボランチのMF田村友(185cm)、FW山崎凌吾(186cm)と長身ぞろい。「Jリーグ勢とも遜色ない。プロに当たり負けない体もつくった」と乾真寛監督は自負する。ロンドン五輪代表MF清武弘嗣(ドイツ・ニュルンベルク)の弟で、特別指定選手としてJ1鳥栖でもプレーするMF清武功暉の正確なキックも大きな武器になっている。
7月の全日本大学トーナメントは優勝した阪南大と2回戦で対戦し、PK戦で惜敗。エースストライカーの山崎が足を痛めていたこともあり、乾監督は「チームの潜在能力を出し切れず、消化不良だった」と悔やむ。
初戦に勝てば2回戦の相手はJ2福岡だ。牟田は「〝福岡ダービー〟ができるなんて一生に一度のチャンス。新たな天皇杯の物語をつくりたい」と意気込んでいる。
(西日本新聞)

佐賀県/ 佐賀大学

 九州大学リーグの2部に属するチームで、2年ぶり5回目の出場。今春卒業したMF黒木晃平が、佐賀大出身初のJ1リーガーとなった。2回戦では、黒木のいるサガン鳥栖が待ち受ける。地元プロチームとの対戦を最大の目標に、初戦突破に全力を尽くす。
 基本布陣は3・5・2で、攻撃の中心は両サイドハーフ。左のMF小田悠太は突破力があり、右のMF松山周平はスピードに加え、正確なクロスでチャンスを演出する。1年生FW水島有斗は県大会決勝で2ゴールと勝負強く、FW深江勇介は運動量豊富で前線からの守備でも貢献する。戦列を離れているトップ下のMF草野圭介が大会に間に合えば、攻撃の厚みも増す。
 県大会決勝では2点のリードをいったんは追い付かれた。坂元康成監督は「前線からのプレスを徹底しないと、日本リーグのチームには歯が立たない」と課題を挙げる。高さがないだけに、押し込まれたときにセカンドボールを拾い続けられるかも鍵になりそうだ。
 「一人一人が個性的で負けず嫌い。いい意味でまとまりがないチーム」と主将のFW小坪巧。初戦に向け、「押し込まれると思うけれど、自分たちのサッカーをできる時間を作れればいい試合になる」と意気込む。
(佐賀新聞)

長崎県/ 長崎総合科学大学附属高校

 初出場。県予選は初戦で長崎大に5-3、準決勝で三菱重工長崎に2-0で快勝するなど、名将小嶺総監督の下、県内の有力チームを撃破してきた。
 今季は県高校新人大会、県高総体を制し、県内の高校公式戦では無敗。全九州高校大会でも3位に入るなど着実に力をつけている。基本システムは4-4-2で、豊富な運動量が特長。DFラインからのロングフィードを絡めて、多彩な攻撃パターンで仕掛けていく。軸となるのは右サイドのMF宗中恭平。スピードに乗ったドリブル突破から好機を演出し、FW堀晃一郎らがシュートにもっていく。他にも得点感覚に優れた安藤翼、途中出場でも結果を残す東俊宏ら、前線のタレントは豊富だ。
 九州リーグの重工長崎を0点に抑えるなど、守りも堅い。GK田中佑昌は反応の良さとコーチングが持ち味で、前川聖也主将とともにチームの精神的支柱となっている。チーム全体にプレスの意識が浸透しており、試合終了まで相手を追い回して自由にプレーさせない。
 インターハイ初戦敗退の悔しさを糧に、その後の県外遠征などでチーム力の底上げを図ってきた。初出場を狙う冬の全国高校選手権を見据え、まずは天皇杯でその力を発揮したい。
(長崎新聞)

熊本県/ 大津高校

 九州高校サッカーの雄が天皇杯に挑む。
 鹿児島城西高、九州国際大付高(福岡)、大分トリニータユースなど18歳以下の強豪チームがひしめく「JFAプリンスリーグ九州1部」の昨季王者。今季も首位を走っている(8月末現在)。19歳以下日本代表のDF植田直通主将らを擁するタレント軍団だ。
 伝統のパスサッカーで攻める。GK小川司は、良く通る声で味方をコーチング(声がけ)し、セービング技術も高い。守備陣の中心は植田。J1の鹿島への入団が内定している17歳は、対人プレーと空中戦に絶対の自信を持つ。中盤も、視野の広いボランチ児玉卓也、正確なクロスを配球するMF村上順哉ら人材が豊富。2年生のときから「背番号10」をつけるFW豊川雄太は、切れ味鋭いドリブルと正確なシュートでゴールを量産する。
 天皇杯県予選の決勝は、そのレギュラー陣が韓国遠征で不在。1~2年生が主体の「来年のチーム」(平岡和徳監督)で臨み、熊本教員蹴友団を3―1で下した。決勝ゴールを挙げたMF瀧本翔眞は「主力組のメンバー入りを狙う」と宣言。タレント軍団が、さらに選手層の厚みを増してきた。
 天皇杯の1回戦ではJFLの長崎と対戦。その勝者が2回戦でJ2の千葉に挑む。初戦から格上との勝負だが、大津イレブンは「個々が成長を加速させるチャンス」と前向きにとらえている。ジャイアントキリング(大物食い)を成し遂げるつもりだ。
(熊本日日新聞)

大分県/ HOYO大分

 大分県サッカー選手権大会の決勝(8月26日)で、九州総合スポーツカレッジに8-1で大勝し、3年連続3度目の全国切符を獲得した。本大会では2年連続1回戦で敗れており、まず1勝が目標となる。
 チームは2003年に豊洋精工(本社・大分県国東市)と関連会社のソイテックスジャパン(本社・大分市)の社員をメンバーに発足。2010年に念願の九州リーグ昇格を果たすと、初年度に初優勝。今年からはJFLに昇格し、8月30日現在6勝7分9敗の14位とやや苦戦が続いているが、県選手権の決勝では、前半40分すぎに2点を入れて折り返すと、後半は大量6点を追加し、危なげなく勝利を収めた。本大会では1回戦で長崎総合科学大学付属高校(長崎県代表)と対戦し、勝利すれば2回戦でJ2の東京ヴェルディとの対戦が控えている。今年こそは1回戦を突破してJクラブとの対戦を実現させたい。
(大分合同新聞)

宮崎県/ 宮崎産業経営大学

県大会決勝で日本フットボールリーグ(JFL)のホンダロックを3―2で破り、2年連続3度目の天皇杯出場を決めた。攻守の切り替えの速さが持ち味で、一本のパスで得点できるプレー精度とスピードがある。
 システムは4―4―2。主将で九州大学選抜に選ばれた守備的MF村山充が司令塔。正確なキックと豊富な運動量で、準決勝と決勝の2試合は4ゴール、2アシストと存在感を示した。FW加藤直也とMF神田傑は得点感覚に優れ、ドリブル突破や守備ラインの裏を突いてゴールを狙う。
 DFは王盛禹、鈴木義宜の両センター、右サイドの有門雄作が昨年からの主力で安定している。王は186cm、鈴木は185cmと空中戦に自信。有門はフィジカルが強く、精度の高いクロスで攻撃の起点にもなる。
 昨年は1回戦を突破し、2回戦でJ1浦和と対戦。1―4で敗れたが、プロとの真剣勝負で貴重な経験を積んだ。今年の目標は1回戦で福岡大、2回戦でJ2福岡を倒しての3回戦進出。笛真人監督は「集中して戦い、全員サッカーで勝ち進みたい」と意気込んでいる。
(宮崎日日新聞)

鹿児島県/ ヴォルカ鹿児島

8月26日の第27回鹿児島県サッカー選手権決勝で、同じ九州リーグに所属するFC KAGOSHIMAを2-1で下し、4年ぶり6度目の本大会への出場権を獲得した。
現在九州リーグで15戦15勝の首位(8月31日現在)に立っている勢いをそのままに、県選手権の準決勝でLiberty.FCを4-0で退け、決勝では昨年敗れたFC KAGOSHIMAに勝利して雪辱を果たした。
本大会の1回戦は米子北高校(鳥取県代表)で、勝利すれば2回戦はJ1の浦和レッズ戦となるだけに気合を入れて試合に臨みたい。
ヴォルカとはフランス語のヴォルカン(火山)の造語で、1959年創立の鹿児島サッカー教員団が母体となったクラブチーム。1996年にJリーグ入りを目指すクラブチームとして「ヴォルカ鹿児島」と名称変更した。
(南日本新聞)

沖縄県/ FC琉球

結成10年目のFC琉球が、3年連続5回目の出場。昨年はJFL枠からの出場で、今年は県大会を経て出場を決めた。県決勝では、九州リーグの海邦銀行SCを相手に2-1で勝利。セットプレーからの得点のみと好機を作ることができずに攻撃面で課題を残したが、守備では後半相手のシュートを0本に抑え込むなど県内最上位カテゴリーチームの面目を保った。
チームは今季、かつてガイナーレ鳥取をJ2へ導いた松田岳夫監督を新たに迎え、ボールポゼッション率を高めるパスサッカーを標榜。中心選手は元日本代表FWで主将の我那覇和樹と、現在19得点でJFL得点ランキング首位を走る高橋駿太。ボールを落ち着かせて味方の攻め上がりを促す我那覇と、スピードに秀で一瞬で相手DFの裏を狙う高橋は個人で状況を一変させることができる。そこに足元の技術がある小幡純平、棚橋雄介らが絡み得点を狙う。
 1回戦の相手は筑波大。松田監督は「まずは初戦を全力で勝って、J1の鹿島アントラーズ相手にどこまで戦えるのかぶつかりたい」と意気込んだ。我那覇も「僕たちはJリーグを目指しているチーム。1回戦は差を見せて勝たないといけない」と自信をみせた。
(沖縄タイムス)