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スペシャルインタビュー

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日本女子代表チームのなでしこジャパンが、2008年夏の北京オリンピックで4位入賞を達成してから3ヶ月。なでしこジャパンの指揮官を務めた佐々木則夫監督の下、次期なでしこジャパン候補生である日本女子U-20代表チームが、11月20日から南米のチリで開催されるFIFA女子U-20ワールドカップに挑戦する。
決勝進出を目標に、日本は1次リーグで北中米カリブ海地域連盟王者のカナダ、欧州王者のドイツ、アフリカ代表のコンゴと3ヶ国と対戦。なでしこジャパンで追い求めた「攻守に連動したサッカー」をテーマに、20歳以下の世界大会でどこまで日本のサッカーを見せることができるか。大会開幕を目前に控えて、佐々木監督に話を聞いた。

──今年は8月に北京五輪もあり、なでしこジャパンと平行してU-20ワールドカップへの準備をするのは大変ではなかったですか?

僕はなでしこのコーチ時代からこのU-19(現U-20)の監督もやっていましたから、今年、なでしこで取り組んだことも、U-19で早くから取り組んでいました。なでしこでのコーチ経験から「こういう部分が必要じゃないか、日本のよさはこの部分ではないか」と感じたところをこのチームで試してみて、それがよく機能したので、なでしこにフィードバックしていたぐらいです。
U-20でスウェーデンに行った時は3勝1分で負けなしでした。なでしこに十分通じる部分、例えば器用さや、オンザボールでの攻撃の仕掛け、相手のよさを消すプレーでイニシアティブをとる守備などは、日本人の特性を生かそうとした結果です。それを続けていけば、U-20でもっと密なものができると選手には言っています。

──オリンピック終了直後の岡山合宿から、U-20代表チームで本大会への本格的な準備を始めましたが、五輪での経験からU-20にフィードバックしたいことはありましたか?

多少はありましたが、いきなり課題をどっかりと与えてしまうと、いままで持っていたものも崩れることになってしまうので、そこは現状とこれからの大会を見据えて、必要最低限の部分だけにしています。少しずつ補っていってあげればいいと考えていますし、課題の多くは代表に呼ばれたときに対応するものではなく、各自が所属チームで意識しながら取り組んで、日々蓄積して行くべきものです。集めて1週間ぐらいで「ああやろう、こうやろう」という部分は少ないですね。

──具体的には?

例えば、ゴール前の攻防が課題とすると、そのプレーだけをトレーニングでやればいいというものではなくて、体幹や身体的要素も鍛えなくてはならないですし、そのために日々の食生活の改善も必要です。日本人女子は全般に食が細くて、アメリカの選手などに比べるとカロリーの摂取量が少ない。全体にもう少し体の質を上げていかないと、パワーをもった持久性は欠くので、ゴール前でふらついてしまいます。
相手にイニシアティブを取られた中での対応力も、個の質を上げて、攻守の対応力をもっと個々で身につけないとなりません。欧米の選手たちは、我々の器用さに戸惑ったところはあっても、個々のレベルでは日本より上。彼女たちのレベルが5で日本を4とすると、日本はチームとして重ね合わせてレベルを5や6に上げていく必要があります。五輪のノルウェー戦でもドイツ戦でもアメリカ戦でも十分できるところはありましたが、それを90分間や連戦した中で出せるようにならないとだめですね。

──U-20の選手には合宿や遠征で集まるたびに、課題への取り組みとして宿題を出したりしていたのでしょうか?

代表チームで集まって活動する時間が限られているので、細かいチーム戦術の必要な部分については、所属チームに戻ったときにやってきてもらっていて、取り組みのレポートは出してもらっています。特にこの年代は経験値がないので、個別に指導して対応していくことが必要です。
日本の特徴を生かしたサッカーをやろうと言っても、ベースになるのは、ゴールを守ることとゴールを奪うこと。それがなければ肉付けはできません。ですから、選手にはこの根本の部分を徹底して求めています。なでしこの選手は、経験もありますが、やはり、この部分での資質が高いと感じます。

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