スペシャルインタビュー
──現地で情報を集めて対応することに?
そうですね。2戦目ですから。それに、あまり情報が多いと選手も混乱しますし、相手に合わせるだけになってしまうのは危険なので。自分たちがなにをできるかという基盤は、少しでも、ぎりぎりまでしっかりと作っておかないとなりません。その上で相手の情報を少し流してどうするかというイメージを湧かせるだけですが、そこは上手く伝えて行かなくてはいけないと考えています。
──3戦目のメキシコにも同様に取り組むのでしょうか?
同じです。大会を戦いながらですし、その時の勝点の状態もあります。どうするかというのは、やりながらでないと出てこないですね。
実はメキシコとも2度対戦していますが2回とも負けています。1戦目はかなり引かれて、こちらがずっとボールを支配しながらカウンターからFKのセットプレーでやられました。
昔は日本人と同じ体格のチームというイメージがあったのですが、今は(05年に)優勝したチームがその次の大会の予選で負けていることもあって、危機感はあったのでしょう。大きい選手を中心に入れてきたり、いろいろなことを考えてトライしてきています。
──プレースタイルはどうですか??
監督によって違います。対戦した2試合でも監督が違ったのでやり方も全く違いました。この7月に新潟国際で対戦したときの印象では、いいポゼッションしながらバランスよく攻撃してくるチームというイメージでした。ただ、そのときと今とでは我々もメンバーが違います。負けたというイメージは少ないのでマイナス影響はないですし、逆に彼らを見る良い機会だったと思っています。
──大会を勝ち進んでいくには、最新情報を生かす以外にどういう点が重要でしょうか?
先ほども言いましたが、ぎりぎりまで我々のやるサッカーの精度を上げる、(取り組む)量を上げてしっかり追求していくということだと思います。そして、それをどう相手とマッチングさせるかが大事で、相手に合わせるのではない。もし負けたとしても、そこで課題がでるようにしないとなりません。対戦相手によって戦い方が変わったり、迷走してしまったりということがないように、コンセプトをしっかり持ってそれをどこまでできるかというところが大切なのではないかと思います。
──成長期にあるこの年代の選手は、良いとき悪いときが日によって顔を出すという傾向もあるかと思います。その辺についてはどう考えていますか?
だからこそ、戻るところをしっかり作っておかないと。やるべきことがしっかり分かっている。そういうところをしっかり持っていてあげることが大切だと思うんです。個人としてしっかり確立していれば、あるレベルに行けば相手の良いところを消しながら自分たちの良いところを出せるようになると思いますが、そうでない年代だからこそ、ぎりぎりまで自分達ができることを追求してあげることが大切だと思うんです。
──その点に関しての選手の反応はどうでしょうか?

それをやりすぎると、相手が違う状態で来たときに臨機応変なプレーができなくなる。(想定と)違う状態になったときに、修正できる力は彼らにはまだまだないので、大まかな、やるべきコンセプトをしっかりさせておくところで止めておいた方がいいと思っています。その方が柔軟にできるし、その範囲内だったら自分達のいいところを出しながら思い切ったプレーを攻撃でも出してくれればいい。それが彼らの力を最大限に引き出すのではないかと思っています。
──この年代は、チームの結束や勢いがプラスに働くことが多いように思いますが?
多いと思いますね。だから、やるべきことは明確にしながら「自分達でやっているんだよ」という感覚を持たせてあげて、ある程度、自分達の発想を大切にしながら守備・攻撃をするという部分を残してあげることが、彼らが自立してきて自分達でやっているという気持ちを持つことになる。それが少しずついい方向へ向っていくことになります。