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トピックス

2012/05/30

キルギスタンに1-0で勝利し、ワールドカップの出場権を勝ち取る
AFCフットサル選手権UAE2012 準々決勝(vs.キルギスタン代表)マッチレポート

AFCフットサル選手権UAE2012
2012年5月29日(火)18:30キックオフ(現地時間)
@アル・ワスルスタジアム(アラブ首長国連邦/ドバイ)

得点経過
12分 1-0 逸見勝利ラファエル(日本)

画像の説明

 日本が準々決勝でキルギスタンに1-0で勝利し、11月にタイで行われるワールドカップ本大会の出場権を勝ち取った。

 ミゲル・ロドリゴ監督はGK川原永光、木暮賢一郎、北原亘、高橋健介、そして逸見勝利ラファエルという先発で試合をスタートさせる。日本はノックアウト方式の決勝トーナメントでも立ち上がりから積極的に仕掛け、ゴールへの意思を示す。左サイドから逸見が仕掛けてシュートを放てば、前線で起点となる高橋もサイドでパスを受けると縦へのドリブル突破を仕掛けていた。攻撃同様、ディフェンスでもピッチにいる5人の意識が統一されており、前線からのアグレッシブなディフェンスはキルギスタンを苦しめた。キルギスタンがなかなかボールを回すことができず、たまらず前線に蹴りだしてしまう。そんなことが何度も起こった。

フットサル日本代表

 日本は試合を優位に進めたが、思うようにスコアボードを動かすことができない。左サイドからの木暮のパスを高橋があとは詰めるだけという決定機もあったが、シュートに正確性を欠き、ネットを揺らすことはできなかった。その後も、パスを回し、高橋、北原らが決定機を手にするが、チャンスを生かすことができずにいた。

フットサル日本代表

 そんな日本にとってはもどかしい展開に終止符が打たれたのは12分だった。

 左サイド、10メートル以上の距離から逸見がミドルシュートを放つ。その右足インサイドで叩かれたボールをこれまで好セーブを見せていたキルギスタンのGKがファンブルし、ボールはラインを割った。それまでのどの決定機よりもゴールへの可能性が低いように見えたシュートが日本の先制点となった。グループリーグ3戦全てでゴールを決めている逸見はこれで4試合連続ゴール。逸見のゴールへの積極的な姿勢が日本に先制点をもたらした。

フットサル日本代表

 先制点を決めたが、試合の流れが完全に日本に傾いたわけではない。ボールを相手ゴール前まで持ち込み、決定機を手にするも、ゴールを決めることができない。結局、日本は追加点を奪うことができず、前半を終える。

 後半ももどかしい展開は続く。ボールを支配し、決定的な場面をつくるも決めることができない日本。前半同様、日本はアグレッシブなディフェンスにいくが、キルギスタンはそれに対し、前線にいる身体に恵まれた選手にロングボールを放り込むことを繰り返し、日本のプレスを無力化した。キルギスタンはボールを落ち着いて回すことができるキャプテンのヌルジャンを後半早々に負傷で欠いたため、そうするしかなかった。

フットサル日本代表

 一見シンプルなこのロングボールを主体にしたキルギスタンの攻撃は日本にとって決して居心地がいいものではなかった。ロングボールから前線で標的となる選手がきわどいシュートを放てば、そのロングパスのリバンドを拾われ、何度か危ないシーンをつくられてしまっていた。

 次の1得点が試合の結果を左右する。そんな緊張を強いる展開は長く続いた。キルギスタンはロングボール、そしてカウンターというシンプルな攻撃から、日本に比べると圧倒的に少ないながらも決定機を掴んでいた。しかし、日本はGKの川原を中心にしたディフェンスで苦しい時間帯も乗り切り、試合終了のブザーが鳴るまで1点のリードを守ることに成功した。

フットサル日本代表

 日本が1-0でキルギスタンに勝利し、準決勝進出。と同時に大会上位4か国に与えられるワールドカップ出場権を獲得し、ワールドカップ3大会連続出場を決めた。

 準々決勝を制した日本は30日(水)に準決勝でオーストラリアと対戦する。



ミゲル・ロドリゴ監督

フットサル日本代表

 この試合の問題は得点を奪えなかったことでした。多くの決定機を手にしましたが、フィニッシュに決定機を欠きました。その結果、最終的には試合はいつも引き分け、もしくは逆転負けするリスクを抱えることになってしまいました。日本はボールを保持し、シュートを放つなど試合の主導権を握っていたと思います。またキルギスタンがプレースタイルを大きく変えていたことには驚きました。彼らはロングパス、クリアを多用していました。その相手に前線からプレスをかけ、そしてカウンターを狙うことは難しかったです。奇妙だったのは全く危険ではないと思っていたシュートが唯一の得点となったことでした。1-0と膠着した緊張を強いる展開は慣れていますが、また今日もそういう経験をすることになりました。私たちは終盤には賢くプレーをすることができましたし、ボールを支配しながらも、ロングパスからチャンスをつくることもできました。日本は準決勝へ進出に値するチームだったと思います。

 キルギスタンのGKは3、4回は素晴らしいセーブをしていました。事実、私たちは決定機をつくりましたが、ラストパスが長かったり、短かったり、的確なパスができていませんでした。少し冷静にプレーができていればよかったと思います。おそらくキルギスタンのGKは大きなミスもあり、今日は最高のパフォーマンスではなかったと思います。

 繰り返します。今日の試合はボールを奪うのは難しかったです。なぜなら彼らがロングパスを多用したからです。彼らは完全にプレースタイルを変更し、それは蓄積された疲労を考えてそうしたのかもしれません。それでも私たちは偉大な試合をし、1-0で勝利したので今はそれを喜びたいと思います。私たちは決勝に進出したいですし、明日の準決勝では最後のシュートの精度を向上させなければいけません。特にシュートの前のラストパスの精度を向上しなければいけないと思います。その部分はイランと他の国々との大きな違いになっていると思います。



木暮賢一郎選手

フットサル日本代表

 試合のスタートの仕方は良かったですね。ミゲル監督の指示どおり、プラン通りに進めることができたし、最初の5分間で2、3回決定機をつくることができました。ゴールはラッキーでしたけど、1点は1点ですし、やはりこういう試合は先制点は大事なので。ただ経験上、ワールドカップの出場が懸かったゲームで難しくなることはわかっていました。2点目を奪うことができれば、非常に楽になったと思います。2点目が奪えればよかったですが、結果が全てなので、とにかくワールドカップの出場権が懸かったゲームでしっかり勝てたことがよかったです。この勝利がまたチームにとって大きな自信になると思います。