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トピックス

2012/08/08

日本、3決へ切り替えを強調

ロンドン・オリンピック準決勝でメキシコに1-3に敗れた日本男子五輪チームの関塚隆監督は、あと1歩のところで決勝進出を逃した失望を滲ませながらも、3位決定戦での1968年大会以来となる銅メダル獲得へ、気持ちを切り替えることが重要だと前を向いた。
今大会3得点目となるFW大津の先制弾で前半12分にリードを奪うも、前半31分に同点にされると、後半20分には一瞬の隙を突かれてペラルタに決められて逆転され、その後ロスタイムにも追加点を奪われた。

「先制して立ち上がりは良かったが、だんだん足が止まって、自分たちのペースに持ってこられなかった。非常に残念」と関塚監督。
準々決勝で負傷退場したFW永井を先発で起用して臨んだが、メキシコにスペースを消され、また、連戦の疲れから日本は本来の運動量もなく、試合では相手攻撃陣に後手を取る形になってしまった。
大会直前の強化試合での対戦では2-1で日本が勝っていたが、メキシコにとっても初の決勝進出をかけた一戦で、関塚監督は「今日の試合ではメキシコの方が上手だった」と負けを認めた。

「先制点は取れたが、最初からマイボールになってからも動き出しが非常に遅く、前半の反応が今日は鈍かった。相手の前の4人の動き出しを起点にされて、中盤なく行かれた。我々がボールを取っても、2人の強力なボランチのチェックと、それから最終ラインの4枚のチェックで、脱け出せなかった」と振り返り、2失点目について訊かれると、「メキシコの選手が完全に狙っていた」と指摘した。
しかし指揮官は「まだ次がある」と前を向いた。
10日のカーディフでの3位決定戦では韓国と対戦する。勝てば、日本男子サッカーにとって44年ぶりの銅メダルを手にできる。関塚監督は、「精神的にもコンディション的にもしっかりと整えて、もう1回みんなで戦いたい」と力強く話した。

U-23日本代表

MF山口は、「(負けは)1人の責任ではない。そこにサポートしきれていなかった周りの責任。相手が出てくるのもわかっていたし、相手より走らないと勝てないともわかっていたが、なかなか走れなかった。疲れを言い訳にはできないが、疲労もあるかと思う。みんな、ミスも多かった。これが世界との差なのかと思うが、まだメダルの可能性もある。それに切り替えてやっていくしかない」と言い、GK権田も「これで終わったわけじゃないし、もう1試合、試合は残されているので、そこに向けていい準備をするだけ」と言った。

MF東は、「相手の2ボランチが効いていた。僕がその間で受けてということができれば良かったが、なかなかそれもできずに苦しい試合になった。中2日で移動もあるし、限られた時間で切り替えていかないといけない。非常に気持ち的にも体力的にも難しいが、このメンバーではラスト1試合しかできない。ぜひ勝ってメダルを取って、悔いが残らないようにして、日本に帰りたい」と話した。

U-23日本代表

今大会5試合目で日本は初の失点を許したが、DF吉田は、「ニュージーランド戦以降にあまり見られなかったミスが多く、そういう隙を突かれた。セットプレーからの失点は僕のミスもあるし、メキシコがグループステージの時からやっている形。そこに対応できなかった。2点目はタカ(扇原)だけの責任ではない。一つのミスがゲームを左右するというのが分かったと思う。彼にとっても僕たちにとってもすごく意味のある、これから財産にしていかなければいけない失点だった」と指摘した。そして、「ここまで来たら開き直ってやるしかない。切り替えて準備する」と言った。

FW大津は、「(監督の)関さんに金メダルをかけてあげたかった。それはすごく残念。勝負というのはちょっとしたきっかけで動くので、そういう意味でも、やっぱりメキシコは勝負強かった。これもいい経験だと思うし、最後、メダルを懸けての戦いに、本当に必要なものになるので、しっかりと話し合って、次につながるようにしたい」と前を向いた。



文:木ノ原 句望